魔素適合者がダンジョンアタックしているみたいです。
この車に搭載された反重力装置で分かるように、ダンジョンの奥には、様々な文明の痕跡が。
ダンジョンが現れた当初、魔素毒の影響は、さほど酷くは無かった。
それが徐々にと。
コレはピコマシーンが、ダンジョン奥からコチラ側へと流れて来たコトが原因だ。
ちなみに、ピコマシーンの活動エネルギーたる次元エネルギーを、コチラ側まで流せたコトで、ピコマシーンの活動範囲が広がっている。
これもピコマシーンが連携して、奥地から流していたりする。
コレにより、ダンジョン周りは魔素たるピコマシーンに侵されるコトに。
淳の祖父母四人は、ダンジョンに近い場所で暮らしていた。
曾祖父母と共にだ。
しかも農業と畜産業を。
祖父母が生まれる前から、軽い魔素が既にダンジョン近くへは漂っており、祖父母は生まれた頃から魔素を身体に取り込んでいた。
両親が幼い頃に魔素毒が酷くなり、土地を追われるまで魔素が漂う土地に暮らしていた訳だ。
だが、このようなケースは、日本中で見ると結構ある。
そんな子孫は、魔素耐性が高かったりするのだ。
そのような、彼らが、魔素適合者として、ダンジョンへと。
強制ではないが、ほぼ強制である。
なにせ、魔素バッテリーを持ち込めば、魔素充填されるのだ。
これだけでも大きい。
さらに、未知の鉱物のみならず、滅んだ遺跡が。
そのような遺跡には、未知の技術などが存在する場合も。
なれば、それを得たいのが人情である。
だが、ダンジョン奥へ向かうほどに、魔素は濃くなる。
つまり、ダンジョン毒に阻まれる訳だ。
プロテクトスーツを纏えば、適合者ならダンジョンを進める。
だが、それでも入り口付近が、精々だろう。
海外では。
近年、魔素適合率が高い適合者が、日本に増えている。
理由は解明できてはいない。
いないが、これによりダンジョン探索が進み、未知の技術を日本だけが得られるコトに。
ゆえに、魔素適合者を国が欲するのだ。
その適合者候補を迎える梓の責務は重い。
万が一も許されないのだ。
故に、反重力装置搭載の公用車と。
「わぁ。
皆んな見てるや」
淳少年が、困ったように。
まぁ、自動車が校内から舞い上がれば、当然である。
「通学中の子が多いですから。
これならば、辺りに影響せずに移動できますので」
そんな彼女は、ハンドルを手にしていない。
「あのぉ〜
運転は?」
おそる、おそる。
それへ。
「全自動ですよ。
この車は国の管理する国用車となります。
高度やルートはAIが設定し、他の飛行物体と被らないように移動しますので。
ちなみに手動は禁じられています」
まぁ、人が判断するより、間違えがないのだろう。




