国立研究所の梓さんが運転する車で、移動するみたいです。
「では、駐車スペースへ車を、停めさせて貰っているのでね。
そこまで歩きながら話そうか」
そう梓さんが淳少年へと。
「分かりました。
鞄は持って行って良いですかね?」
そう尋ねると。
「別に構わないけど、随分と大きな鞄だねぇ。
何が入っているんだい?」
そのように。
まぁ、周りの生徒が持っている鞄よりも、遥かに大きいからなぁ。
「いやぁ。
弁当がデカくてですね。
育ち盛りですので」
いや。
育ち盛りでも、普通は、その量は食べない。
違う。
食べれない。
明らかに、胃の容量を遥かに超える量だ。
下手したら、胃袋が破れるレベルてある。
ちなみに、胃袋が破れたら死ぬ。
当然だが。
まぁ、俗説で握り飯を食べて胃袋が破れて死んだ話が。
戊辰戦争にて白虎隊が飢えに苦しみ、縮んだ胃に大きな握り飯を。
胃が破れて死んだと、観光本に書かれていたが、事実ではないらしい。
だが胃の容量を超えたら、どうなるかは、保証できない。
まぁ、それ程の量なのだ。
だが、淳少年の場合、ピコマシーンなどが消化吸収を促進し、取り込んだ栄養にて彼を改造している。
そのため、食べた後に胃に残らないのである。
そんな事実をしらなあ梓は、淳がバックの中を見せて絶句。
「そ、それを一人で?
昼食は、アチラで用意させるつもりだったのだがね」
「あ。
ソチラも頂きますよ?」
「化け物かね、君は?」
信じられないように、淳少年をみる梓さん。
「?
テレビで大食いする人とか出てますよね。
珍しくないのでは?」
「少なくとも、私の周りには居ないね。
っと、あの車だよ」
スポーツセダンタイプの乗用車だ。
ただガソリン車ではない。
電気自動車だが、魔素バッテリー搭載型であり、数百年はバッテリー交換無しで乗れる。
つまり、燃料補給は不用なタイプとなる。
最近では、普通に出回っている魔道車だが、梓が乗るタイプは、なかなかの高級車だ。
何が高級かと言うと。
「さぁ、乗ってくれたまえ。
シートベルトは、忘れずにな。
さて、行こうか」
エンジン音はしない。
モーターも静かだ。
っと言うか、宙へ浮き始めているのだが?
実は、最近っと言っても十数年前だが。
ダンジョンから持ち帰えられた技術に、反重力装置が存在する。
地球の常識では、不可能とされていた技術である。
だが、次元のコト、ましてや次元エネルギーや、次元の理を知らない文明が、そんな彼らが知らない理を知るハズもない。
知らないコトを含む前提の常識など、新たな事実が判明した時点でチープな提唱へと。
で、新たに見付かった理が事実になる訳で。
そんな技術が、この車へは搭載されていたりするのだった。




