角煮なお届け物でーす。ココ置いておきますね。(それ、退散だっ!)
角煮を詰めるタッパーだが、三つ存在するみたいだ。
猪を仕留めた農家と、スーパー店長宅は、分かる。
では、残りの一つは?っとなる訳だが。
コレは喫茶店のマスターから、朝受け取ったヤツだったりする。
朝、喫茶店へ行くと、何処から聞いたのか知らないが、マスターが淳に強請った訳だ。
元々、ドカベンを入れて運ぶスポーツバッグを持ち学校へ行っている。
だから、タッパー程度が増えても、楽々収納できたりするのだ。
まぁ、そのタッパーには、隣接地域産のフルーツが天こ盛りで詰められていたのだが。
とは言え、既に淳の腹の中である。
昼休みに、美味しく頂いており、周りから羨ましそうに見られていたが。
まぁ、淳は気付かない振りで、全て平らげていた。
っと言うか、魔素マシマシな危険物である。
とてもでは無いが、他人に食べさせる訳にはいかない。
とは言え、味は魔素が浸透した果物。
当然ながら絶品だが。
そんなフルーツを頂いたタッパーを洗い、角煮を詰める。
大きなタッパー三つへ詰めた訳だが、まだまだ十分に残っている。
とは言え、数日も掛からず食べ尽くすだろうが。
喫茶店へ向かう途中でスーパーへと。
むろん、裏口から中へ。
経理事務を行なっている奥さんは、フロントへ出るコトはない。
そのため、コチラで仕事をしているのだ。
「こんちゃー」
「あら、アツ君。
今日は、どうしたのかしら?」
事務員ね一人が、淳へと。
すると奥さんが。
「あらぁ、いらっしゃい!
お茶飲む?」っと。
「いえ。
今から喫茶店へ行きますから、時間ないんですよね。
で、昨日頼まれてたの、キャリーバッグに入ってますんで」
そう告げ、キャリーバッグを置いてから出て行く。
「あらあら。
忙しない子ねぇ。
まぁ、喫茶店が繁盛してるみたいだから、仕方ないのかしら?」
そう呟くと。
「あー
あの喫茶店!
凄く評判になっていますよ。
凄く美味しいのに安いって。
それに体調が良くなるらしいじゃないですか」
「それ本当なの?
都市伝説みたいに聞こえるけど」
仕事を熟しつつ、事務室は中々に姦しい。
そんな声を聞きつつ、淳は廊下を歩く。
事務室は入り口直ぐではなく、少し廊下を移動せねばならないめ、話し声が嫌でも聞こえるのだった。
(早めに退散して正解だな)
喫茶店へ持って行くタッパーを入れた、スポーツバッグを肩に廊下を進む。
キャリーバッグを持っていた時よりは楽に移動できるが、動線は確保されていても雑多な荷物が。
整理はされているが、倉庫に入り切らない荷が廊下へ積まれているため、歩き易いとは言えないのである。




