母が来るまで、店長の奥さんとダベってます。by 淳
店長の奥さんが淳へと。
「そう言えば、今日は魔素検査だったのよね?
まぁ、アツ君だから、魔素適合してるのでしょうけど」
そんなコトを。
それに対し。
「う〜ん。
そうなんでしょうね。
まぉ、この地域で作られた食材を、普通に食べれてますし」
魔素検査は、魔素毒に犯されない、いや、犯され難い者を探す検査である。
一般人にとって魔素毒塗れの食材で作った料理を、さも美味そうに食う敦が、魔素検査程度に使用される毒に反応が出るハズがない。
「まぁ、そうよねぇ。
アツ君の家系はダンジョン区出だしね。
ダンジョン区が封鎖されるまで、先祖代々の土地として立ち退きを拒否してた方々ですもの。
長くダンジョン区へ止まっていた方の曾孫、孫ですから、それも関係しているのかしら?」
(そうなんだ。
そんな話しは聞いたコト無かったなぁ)
まぁ、国に強制退去させられ、補償金なども支払われていない。
国としては、あまり広めて欲しくない話しだったりする。
まぁ、一部の議員や官僚が、裏で糸を引いていたけっかだが、そんな彼らは、一族郎党含め、全てこの世に居ない。
実は魔素バッテリーにて魔素が持ち出され、魔素が得ていた次元エネルギーを電気として使用しているのだが、魔素、つまりピコマシーンはエネルギーが尽きただけで消えていない。
一部は放電された電気などを使用して稼働していたりする。
この場合、次元エネルギーではなく電気で稼働しているため、生き物への影響はなかったりする。
ただし、魔素はピコマシーンである。
ピコマシーンとしての意義は、ピコマシーンにて補助できる生き物、特に知的生命体の支援だ。
それとは別に、次元エネルギーの確保もあるが、地球側には影響しない話しとなる。
で、知的生命体の補助や支援には、ピコマシーンへ適合した、っと言う枕詞が付く。
つまり、現在では敦一人だったりする。
そんな敦の両親、祖父母、曾祖父母へ仇なした輩を、ピコマシーンが放置するハズもない。
魔素はマシーンである。
ゆえに情などは存在しない。
人の倫理観などもだ。
厳罰対象と認識したら、無関係な子や孫どころか、親戚や知人にまで害が及ぶ。
しかも、魔素バッテリーにて魔素残骸たるエネルギーが尽きたピコマシーンが、辺りに漂っているのが現在だ。
逃げ場はない。
ゆえに、国内どころか海外においても、淳に害となる者は全て抹殺されていた。
まぁ、五感が衰え衰弱死するため、病と思われているのだが。
「最近は行政の締め付けが緩くなっているわ。
だからダンジョン区の話しも出来るのだけど。
アツ君は知らなかったみたいね」
なるほど。
都合が悪い話しは広まらない様に規制していたわけだ。




