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追いかけっこ

ハチル「ノークンさんが2人?」

ヘスド「また化けたのか」

ヒンス「でも依然として拘束されたままだな」

ノークン「違うんだ!助けてくれ!!急に位置が入れ替わったんだ!!僕が本物だ!」

ノークン「は?何を言ってるんだ…僕が本物だ!」

―――――――――――――――――――――――

アーテの能力姿模倣(ドッペルゲンガー)にはリスクがある、それは対象を真似ている時にその対象と会うと死に至るというもの、だが今はノークンを前にノークン模倣しているが死に至っていない、これはアーテの二つ目の能力とかではなくアーテが自分自身に条件を課したのだ、その条件は一分間自分の能力のリスクを消すかわりに一分を過ぎても能力を発動していた場合()()()()()()に至るというもの、魂としての死とは魂の消滅を指し輪廻にのることもできなくなり本当の意味での死を迎えることになる

―――――――――――――――――――――――

ハチル「普通に考えて拘束されている方が偽物なんじゃ…」

ヒンス「だけどまだなにか変身以外に隠し持っていたのかも知れない」

ヘスド「う〜ん…」

ノークン「ハァ…」

ノークンは左手を横に向け

ノークン「魔力光線」

と呟く、するとノークンの手から極大の光線が放たれる、その光線は数秒続いた後徐々に細くなり消えていった、その光線が放たれた方向の壁はほぼすべて全部完全に破壊されており一直線に穴が空いている

ノークン「さぁ、これでどっちが本物か分かったかな?」

全員が首を縦に振る

ノークン「なんで人の場所を答えるだけなのにそこまで答えないかなぁ…まぁ、これで答える気になったでしょ、さてギルはどこにやったの?」

「ほ、本当にわからなくて…そこまでの道はなんとか覚えてるんですけど…」

ノークン「じゃあ連れてってもらおうか」

―――――――――――――――――――――――

数十分後

「この壁の向こうです」

ノークン「やっとか…」

ドゴォン!

手に魔力を込めて殴り破壊するとそこには縛られているギルの姿が

ノークン「ギル、大丈夫か?」

ギル「た、助かりました」

ノークン「意外と大丈夫そうだね」

ノークン《こちら第三班偽物と接触し逃げられたものの宝と偽装元の少年を確保》

伝達役《了解、第三班が偽物と接触、宝と偽装元の少年を奪取、偽物は逃亡した模様》

ノークン「よし、あれ偽物は?」

ギル「さっきの人ならどこかに走っていきましたよ」

ノークン「そんなに僕と居たくないかな…まぁ、いいやとりあえず戻るか」

―――――――――――――――――――――――

「これが宝か!」

「いやぁ、これでやっと追いかけっこが終わったな」

ドンド「ノークンさんあんた凄いな!」

ノークン「ありがとうございます」

「で、宝を取り返したのはいいんだが、これからどうするんだ?」

全員「…」

ドンド「まぁ、宝は元々ノークンさんが見つけたものらしいし、奪い返したのもノークンさんだ、だから今はノークンさんが保持するのが筋ってものだよな」

ノークン(ん?“今”は?)

ドンド「だけれど俺等だってこの試験を受けてる者、宝を保持する権利がある、それにどうせなら試験に受かりたい、ということで…」

―――――――――――――――――――――――

ドタドタドタッ!!!

ノークン「ダァァァァア!!!」

ノークン(なぁにが「追いかけっこをしよう」だッ!ふざけるな!!)

ハチル「私たち仲間よねッ!」

ノークン「それとこれとは関係ないッ!」

「俺だよ俺!!ほら、子供の頃隣の家に住んでてよく遊んだ、トウシだよ!ところで昔助けたことあるよなぁ!!!」

「ちょ、と、止まって!私よ私!親戚の!覚えてない?!」

ノークン(だ、駄目だ僕の知らない記憶や親族が湧いてきている!!)

「待って私の顔覚えてない!?」

ノークン「あ?」

「ほら、前世で貴方の恋人だった!」

ノークン(知るかぁッ!!!わざわざ顔まで見たのに!クソがッ!)

―――――――――――――――――――――――

ドタドタドタッ!!!

ノークン(駄目だ、コイツら必死すぎる…もうかれこれ数十分走ってるのに!)

ノークン(あ?なんか人が減り始めてるな…何か企んでるのか?)

―――――――――――――――――――――――

ドタドタドタッ!!!

ノークン(ん?なんか感知に引っかかるな、それと微かに足音が)

ドタドタドタッ!!!

ノークン(待て、これ挟み撃ちにされてね!?やばいやばいやばい!!嵌められた…地図を上手く利用してやがる!クソッ飛翔魔法は天井が低すぎて危険…壁に穴を空けるか?いや、地図の範囲からでないとこれの繰り返しだ…やるしか、ないか…)

ノークン「ストーップ!!待て提案がある!」

「な、なんだ…」

「いや、聞く必要なんてないぞ!今距離を縮めよう」

「いや、どうせ作戦は始まってるんだどっちにしろ同じだろ、ここは聞こうぜ」

ドンド「ノークンさん言ってみろ!聞いてから決める!」

ノークン「決闘をしよう、ここにいる全員で、だ!もちろん全員とはこの部隊とは別行動している班も、だ!」

「?な、何を言ってるんだ?」

「これただ体力を回復させる為の時間稼ぎなんじゃ…」

ドンド「ノークンさん貴方が強いのは知っている、魔法書(マジックブック)を作れることから技術はかなり高位に位置する魔法使いなんだろう、だがあまりにも無謀すぎやしないか?」

ノークン「さぁ、どうかな?」

ドンド「…すまない、時間をくれ」

―――――――――――――――――――――――

数分後

ドンド「ノークンさん、貴方の提案を受けよう」

ノークン「分かった、試験官、決闘を行う、相手は僕以外の全員だ!」

通信虫「……了解です、他の参加者からの決闘の申し出を確認いたしました、決闘開始!!!」

束縛フィジカル・リストレント

雷嵐(サンダーストーム)

火炎魔力弾(ファイヤーボール)

水流魔力弾(ウォーターボール)

などの数々の魔法が飛んでくる

ノークン(ウォッ!かなりの量の魔法だな、ここは迷宮(ダンジョン)の通路、狭く下手に撃つと味方を撃つ可能性があるから前線に魔法使いを集めたか…)

ドォォォオンッ!!!

ドンド「……ッ!来るぞッ!気をつけろ!」

ノークン(この程度避ける必要もないんだなぁッ!!)

―――――――――――――――――――――――

別班視点

俺たちは宝を持った魔法使いさんを挟み撃ちにする為本隊と別れ行動していた

試験官通信虫「ノークン・ツェアードさんから決闘の申し出が来ました、貴方にはこれを受けることも拒否することもできます」

突如として全員の通信虫からそんな言葉が聞こえてきた

「決闘?どうしますか?」

(ノークン…宝を持っている魔法使いさんの名前…本隊と何かあったんだろうな)

「決闘は受けておいてくれ、それと行軍のスピードを上げるぞ」

ドォォォオン!

行進のスピードを上げて数分後前方から爆発音に似た音が

(戦闘が始まったぽいな)

―――――――――――――――――――――――

さらにスピードを速め恐らく戦闘が起こったと思われる場所についた

「!…何が起こった…」

そこには大量の人が転がっていた

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