偽物
コツコツ
ヨッチ「探し出して何時間たったんだ?」
ナラサ「う〜ん…体感3時間ぐらいじゃない?」
ヨッチ「ノークンさん?は見た感じ魔法使いなんだよな?」
ノークン「そうだね」
ヨッチ「じゃあ魔法とかで見つけられないのか?」
ノークン「あるっちゃあるだけど無理だろうね、魔力感知、詮索系のスキル、魔法は妨害されていて無理だね」
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魔力感知や魔力詮索といった魔力を感知する系統のスキル、魔法は大気中、物が宿している魔力と生命が有している魔力は質が違う為その質の差で見つけ出しており、極めた者は些細な違いしかない似通った魔力も見分けがつく、注意としては例え魔力が分かったとしてもその魔力の主の名前等の個人情報は分からない為誰かを探し出したい時はその人物とその人物の魔力を事前に知っていることが大前提である、そして細かくいえば大気中に含んでいる魔力と岩や大地などの物に宿っている魔力も質が違うためその魔力の差を感じ取れれば魔力を含んでいる物質で作られている迷路なら楽々とクリアできる、この迷路自体試験官の能力で作られたものであり魔力が込められていない為、本来であれば容易に人は見つけられるのだが全体に感知系統のスキル、魔法を妨害する結界が張られている為、それらが出来ないのである。
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ヨッチ「使えn」
ノークン「それ以上言ったらお前をこの世から消滅させる」
ヨッチ「すいません」
ナラサ「僕の感知も妨害される、ノークンさんはこの結界壊せないんですか?」
トットット
ノークン「出来るけど…やっちゃ駄目くさくない?」
ドッドッドッ
ヨッチ「覚悟がないなぁ…こういう時はパアッ!っt」
ドゴォン!!!
「うわぁぁあ!!!!」
ドゴドゴドゴ!!!
ノークン・ヨッチ・ナラサ「!?」
「待たんかいガキィ!!」
「勘弁しろ!」
「お願いだからそれをくれ!!」
「もうこの空間嫌なの!」
ドゴドゴドゴ…
ヨッチ「な、なんだ?」
ノークン(確かにうっすらと巨大な魔力の塊が何かが迫っているのは気づいていたけどなんだこの人数は!)
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※妨害されているとはいえ完全に分からなくなる訳ではありません(妨害する結界の質にもよる)。
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ナラサ「あっ先頭で追いかけられてたのって!」
ノークン(ん?…あ)
ノークン「ギルッ!!」
ダッダッダツ
ヨッチ・ナラサ「え!あ、ちょっと…」
ヨッチ「行っちゃった…」
「ほらっ!ギル早く行くよ!あんたのせいで遅れちゃったじゃない!!」
「そんなこと言われても…」
ヨッチ・ナラサ「ん?……え?」
「ほらほら!早く行くよ!」
「ちょっと待って…」
ヨッチ「ちょ、ちょっと待って!!」
「「?」」
「だ、誰ですか?どこかで会ったことありましたっけ?」
ナラサ「え?いや、君はともかくとして後ろの君は会ったことあるでしょ?」
「ぼ、僕ですか?」
ナラサ「そう、君、確かギルくん?だったっけ?」
「な、なんで僕の名前を」
ヨッチ「?それはノークンって人が言ってたからだけど本当に覚えてないのか?数時間前だぞ?」
「数時間前?いや私たちは始まって十分ぐらいで出会ってそこから一緒に行動してたから多分それはないですよ?それよりもノークンさんを知ってるんですか!」
ヨッチ「う、うん知ってるけど」
ヨッチ(そ、そんな訳がないッ!そんなはずがないッ!あの時見たのは間違いなくあの子で間違いない…はずなんだ、だけどこの子達の反応を見る限り本当に俺等を知らないかも知れない…それにこの女の子は誰だ?ギルって子と会った時はいなかったはず、開始十分にこの子たちがあってそれから一緒に行動していたのならあの時この子も居ないと可笑しい…隠れていたのか?いや、流石の俺でも近くに居たのなら分かる…じゃあ、もしかして)
ナラサ《ヨッチ、もしかしてだけど》
ヨッチ《あぁ、多分…》
ヨッチ・ナラサ《アイツ偽物だ…》
ギル「ノークンはどこに?」
ナラサ「ん、あ、あぁ今ははぐれちゃってねノークンさんはあの集団についていったよ」
「成る程、ありがとうございます!ギル!行くよ!」
ギル「う、うん!」
ダッダッダツ
ナラサ「ヨッチ」
ヨッチ「あぁ、俺等も行こう」
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ノークン(クソッ人が邪魔で思ったより進めないな…というかどれだけいるんだ?多分参加者の半分はいるし恐らく時間が経つごとに走ってる奴が増えていってる…どうする?天井は低くて下手に飛翔魔法を使う訳にも行かない…)
どうにかして前に行こうと考えていたところ前から光が射して来て開けた空間に出た、どうやらその空間の天井には光明魔法が描かれていているようだ
ノークン(そういえば暗視魔法や熱感知スキル持ってない人は今まで真っ暗だったのか、いや暗視魔法や誰でも使えるか)
どうでもいいことを考えていると
「信じてくれ!俺が本物だ!」
「戯言を吐かすな!偽物めが!」
ノークン「あ?なんだ?…あれ、」
「どうやらあの子供が化けたらしい」
ノークン「んなことを聞いてるんじゃなくてどうして魔力が同じなんだ…」
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ノークンは未だかつてないほど驚愕していた、なぜなら生命の持つ魔力に同じものはない、同じぐらい特性が似通っていたとしても全く同じということはたとえ輪廻転生をしてもありえないのだ、実際にノークンの創る魔力弾、白色矮星が白く輝くのもノークンの魔力の特性である、実際変身魔法とかで姿を変えることはいくらでもできる、だが何をしようとも死んで輪廻転生の類をしない限り魔力を変えることは“絶対”に出来ないのだ。
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「そ、そんなことを言われてもだな…俺にもわからないんだ…」
ノークン(魔力まで偽装できるのならもう見分けをつける方法はもうない…いや、待て偽装?本当に奴は偽装しているのか?見かけだけなんじゃないのか?魔力量が元から同じってことも考えにくい、なら!)
「どっちが本物かは分からないが区別できる方法はあるんじゃないか?」
ノークン(あ、先言われた)
「あ、確かに区別できるかは分からないけど同じ魔力量で同じ魔法を撃ったら確かめられるんじゃ」
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魔法において一番必要であり深く関わっているものだと言われているものそれは“魔力”魔力には一人一人違う特性があり、その特性が扱う魔法に影響を与える、例えば同じ属性、加護を持っているAとBに同じ魔法を撃たせても魔力の特性によって全く違う結果になる、その魔法が火炎だったとしようAの魔力を込めた火炎はまっすぐ火炎放射器のように飛んで行く、一方でBの魔力を込めた火炎は渦を巻くようように飛んでいく、この様な差がある、その他にも魔力には質があり先ほどのAとBに同じ量の魔力を込めて同じ魔法を撃たせるとAの火炎が100度程なのに対してBの火炎が1000度程になるなどといった違いである。
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「いや、だけどどうやって同じ魔力を込めてるか確かめるんだ?こんな大人数の中で感知系統のスキル、魔法を使っても使い物にならないんじゃないか?」
「確かに妨害もされてるしな」
「誰か数人だけ選ぶのも不安ですね」
ノークン「それなら僕に案がある、2人とも一人一人自分が持つ全ての魔力を使って丁度発動できる魔法を撃つんだんだ、それなら本物はその魔法を使えても偽物は魔力が余るかもしくは少なくて使えないかの2択でしょ?流石に元から魔力量が一緒ってことは考えにくいからね、それにこれなら例えこの大人数の中でもわかるでしょ?」
「あ〜確かにそれならいけなくもないような、」
「それでいいんじゃないですか?」
「というかもうそれしか方法はないよね」
「でもそんな丁度いい魔法あるのか?」
ノークン「今から創る、大丈夫ただ少し調整するだけだから数分もかからないよ」
「じゃあこの人に任せよう」
「あぁ、それがいい」
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ノークン「……よし、できた」
「あ、そういえばどうやってあの二人にその魔法使わせるんだ?」
ノークン「大丈夫、魔法書にしてある、読むだけで使える…はず」
「す、凄いな…魔法書作れるのか…」
「あんた凄いんだな」
パチパチパチパチ
ノークン「いやぁ、それ程でも」
「それじゃあやろうぜ」
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「「電撃!!」」
ノークンが魔法に施したものとは消費魔力量の増加、丁度魔力量の上限になるようにしたのだ
そして
「おい!奥の奴魔力全く減ってないぞ!」
「あいつだ!あいつがあのガキだッ!取り囲め!」
「チッ」
ボンッ
「クッ!煙幕か…ゥ゙ッ」
「こ、これただの煙幕じゃないぞ!」
「目が痛ぇ!!!!」
ノークン「ア゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ア゙!!!!!!目がぁぁ!!!」
「クッ電撃矢!!」
「馬鹿!この中で魔法をむやみに撃つな!」
「いっッタ!!ふざけんな!火炎魔力弾!!」
「アッツ!!誰だ俺に撃ってきた奴!」
ノークン(はぁはぁはぁ、水魔法本当にありがとう、本当水は神の恵みだな…と、とりあえず他の奴の目も洗わなきゃ…)




