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【04】 しのび寄るタイムリミット

【現在にもどる】

課長「今、4時だから、

残りあと1時間ちょっと。

これでついに、

丹沢も退職願を出すことになるな」


住民課長席の所に来ていた水口が、


水口「課長の足を引っ張る奴は

当然の報いです」


課長「ははははは」


その後、

しばらく世間話をして

水口は水道課へと戻って行った。


少し離れたところに座っている

早苗、稔江、戸部、若石の耳に

その会話が自然と入ってきていた。



『ハッピーハイツ』の前。


丹沢と芽衣が車の中に居た。

二人は、

速水爽香が現れるかどうか見張っている。


芽衣「もうすぐ4時半ですね」


丹沢「もうそんな時間か」


芽衣「速水爽香は現れませんでしたね」


丹沢「うん」


そのとき、

丹沢の携帯電話が鳴った。


丹沢「はい、丹沢です」


早苗「私、君本です」


丹沢「何かありました?」


早苗「今、課長が席を外したから

電話しているんだけれど、」


丹沢「はい、」


早苗「速水爽香に会えた?」


丹沢「いいえ」


早苗「近所の聴き取りはしてないの?」


丹沢「隣のおばちゃんの話では

『過去に一度も見てない』って」


早苗「そうなんだ」


丹沢「他に何か?」


早苗「実は10分ぐらい前に

課長の所に水道課の水口さんが来てね」


丹沢「ええ、」


早苗「『ハッピーハイツ203号室』の

一ヶ月の水道使用量が

お風呂2、3回分なんですって」


丹沢「ふーん」


早苗「だから、

課長と水口さんが絶対に

住んでいる訳がないって言うのよ」


そのとき君本早苗の隣から

戸部考一の声が電話越しに聞こえてきた。


戸部「そんなのわざわざ

伝えることはないだろう」


早苗「だって、情報は情報でしょ」


電話の前で揉めていた。


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