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オッドアイメイド ーノリの軽い神のせいで異世界行ったら最強になりましたー  作者: Aira.
第三章 白竜。

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メイド、電気ショックを食らいそうになる。

「……さて、食後の挨拶はこのくらいにして。そろそろ『作戦会議』を始めましょうか」

スイがリビングのテーブルに一冊のノートを広げた。その瞬間、彼女の瞳からさっきまでの柔らかさが消え、B+ランク冒険者の鋭い光が宿る。

「今回の依頼は実態調査です。そのため、メモを取る記録役と、その記録役を確実に守る護衛役を分ける必要があります。まず、私が記録役を担当してもよろしいでしょうか?」

「「「どうぞ、どうぞ」」」

これに関しては、冷静なスイが最適任だろう。異論はなく満場一致で決まった。

「記録役は二人いた方が正確です。もう一人は……フェリシアさんにお願いしたいです。物理アタッカーのニコと、魔術師であるルナリスさんは、不測の事態に備えて常に完全な戦闘態勢でいてほしいですから」

「めっちゃ論理的やん! うちでええなら喜んで!」

「……それで大丈夫? まあ、言っている筋は通っているし、戦力の分散を避けるならその振り分けがベストね」

「あたしは難しいことはわかんねえから、その案で大丈夫だ!」

ニコも豪快に頷く。

「では、この編成で行きましょう。あとは、万が一分断された時の合流地点ですが――」

外はまだ明るいけれど、インフィニア王国の奥底に眠る「深淵」へのカウントダウンは、もう始まっていた。


ついに、決戦の朝が来た。

私たちはまだ薄暗い宿を出て、冷え切った空気の中をギルドへと向かう。

「あかん、眠すぎる……。ダンジョン入る前からもうボロボロや……」

「眠気覚ましに電気ショックでも流してあげようか? ついでに、そちらの赤髪さんにも」

私が指先にパチパチと小さな火花を散らすと、フェリシアが弾かれたように飛びのいた。

「五日間は確実に失神するから、マジでやめて!」

「……え、あたしはちょっとお願いしてみたいかも――」

「あかん! 絶対あかん!」

フェリシアが勢いよくニコの口を塞ぐ。好奇心で死ぬところだったニコは、必死に手を振ってもがいている。

「……お二人とも、騒がない。早くに寝ない方が悪いんですよ」

スイの冷ややかな一言に、フェリシアとニコは同時に「……正論です」と項垂うなだれた。

(あぁ、この二人はスイには頭が上がらないみたいね)

「あ、白竜様とシエル・エトワール様! お待ちしておりました」

ギルドの前には、一昨日と同じ受付嬢さんが立っていた。

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