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オッドアイメイド ーノリの軽い神のせいで異世界行ったら最強になりましたー  作者: Aira.
第三章 白竜。

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メイド、ご飯を食べる

リビングでニコと話し込んでいたフェリシアが、慣れた手つきで真っ白なお皿を複数生成し、念動力でキッチンまで飛ばしてきた。

(……フェリシアのスキルの引き出し、まだまだ底が見えないな)

「はい、お待たせ。ご飯できましたよ」

香ばしいスパイスの香りを漂わせながら、リビングのテーブルへカレーを運ぶ。

「やっと飯や〜! 結局、馬車でめっちゃ体力消費したからなぁ、うちは」

「馬車って……普通は座ってるだけじゃないですか?」

スイが不思議そうに首を傾げると、フェリシアは遠い目をしながら一言だけ答えた。

「……人使いが荒かったんや、誰かさんの」

「気になりますね、その旅路」

「聞かないほうが身のためやと思います。

苦笑いするスイを横目に、私はニコの前にお皿を置く。

「これ、オーク肉です。作り置きを温めただけなので、口に合わなかったらごめんなさい」

「気にするな! あたしたち、この数日まともに飯を食えてなかったから、なんだってご馳走だ!」

ニコは豪快に笑い飛ばしたが、A級間近の冒険者が食い詰めているなんて、この国の状況は相当深刻らしい。

「では、いただきます!」

四人の声が揃い、シエル・エトワールと白竜の、初めての食卓が始まった。

まず、スイが一口目を運んだ。

「え……? 美味しいです! オーク肉に弾力があって、それにこの『カレー』というソース、独特のスパイスの中に甘みもあって……! ニコちゃん、これ食べてみて!」

「え? あのスイが、一口目でそこまで絶賛するなんて珍しいな」

ニコが半信半疑のまま、勢いよく一口目を頬張った。

「――っ! マジで美味いなこれ! このこってりした濃厚な味が、疲れた体に染みるわ……!」

「やろ? めっちゃ美味しいやろ?

なぁ、自分らもそう思うやろ!?」

「いや、あんたが作ったわけじゃないんだから、ドヤ顔しないで」

調子に乗るフェリシアを軽くあしらいつつ、私たちはあっという間に皿を空にした。

「あぁ、満足! ごちそうさまでした!」

「……さて、食後の挨拶はこのくらいにして。そろそろ『作戦会議』を始めましょうか」

スイがリビングのテーブルに一冊のノートを広げた。その瞬間、彼女の瞳からさっきまでの柔らかさが消え、B+ランク冒険者の鋭い光が宿る。

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