26/40
0026 真実1
「パトラ、よく戻った。金貨100枚で買い戻してもらった。パトラ、よく聞いてくれ。」
「はい。」
「いい子だパトラ。おまえ専用の部屋を用意した。好きに使ってくれ。そして。」
アルデ様の目が本気になった。
「私の愛人にならないか?」
メイドが朝食の飲み物をこぼした。
「あ、愛人?」
貴族になるのか?そうしたら。決まってしまった。
「いや、立場としては奴隷なのだが、これから愛人の暮らしをするのだ。私はバックアップできないし、愛人たちとも一緒に暮らさなければならない。それでもいいか?」
「はい。」
アルデ様はかちりと細い首輪をつけた。
「ある特定の場所から離れると、自爆するシステムだ、パトラ。」
アルデ様の目が煌々と輝く。
「離れていても、おまえを好いている。おまえが何回でも死んでもだ。」
・・・・・・・・・・・・・・。
「あの、わ、私が死んだら過去に戻れるって、知ってました。」
「さっき知った。」
ヤバイ。奴隷は物クラスの扱いなのだ。忍者にされたら、こっちの立場が悪くなる。
「これは、君が愛人になるなら、伏せておこう。」
パトラは言った。
「それを知られた以上、ここでは私の居場所はありません。」
この人はもう危険だ。露呈すれば、たいへんなことになる。
アルデ様はパトラをしっかりと抱き締めた。
「考えおこう。今はこうさせてくれ。」
まさか。




