0015 無理1
重厚な扉の前に立っていた。
パトラは気づいた。
「えっ?」
「何をしている。」
医者を見ようとしたら、銃口の餌食にあった。
重厚な扉の前に立っていた。
パトラは気づいた。
「えっ?」
「何をしている。」
医者を見ようとしたら、銃口の餌食にあった。
重厚な扉の前に立っていた。
どうしようと焦った。
銃口は見えるのだが、誰がうってくるかもわからない。えいままよと、扉の端をくぐって、無理やりにでも銃を持っている者を見ようと近づいた。
女医だった。
カタカタ言う銃口を向けて、すごく怯えていた。
「今この奴隷を撃つのはやめた方がいいぞ。」
扉を開けた騎士がやってきて言った。
「まあ、アルデ様から処罰されたいのでしたらね。ティアマティ医者?」
「・・・だって、アルデ様がこの奴隷をとても寵愛するから。」
綺麗な声の人だなと第一印象はよかった。が、そんなことを考えてる場合ではない。
「捻挫は治りました。」
「じゃあ、医務室はスルーだな。」
騎士と一緒にさっさと行ってしまった方がいいだろう。
とにかく、難題は呆気なく終わった。
アルデ様の部屋の鍵を貰い、ここからは自分一人で行くようにとのことだ。
お召し物も上等な物を着飾って、髪にいろいろつけて、アルデ様の部屋の鍵をひねった。
アルデ様の部屋はごちゃごちゃしていた。
ここの主の部屋は、アンティークなアイテムでいっぱいだった。
アルデ様はブランデーのロックに何か大きな紙のような物を広げて読んでいた。
そういえば、この世界にはスマホが全くない。
アルデ様はパトラが来ると、アンティークな銃を持った。結構長い銃だ。
「こいつでゲームをしようか。」
アルデ様は黒髪をふわりと浮かべると、パトラの頭に銃口をごりごり突きつけてきた。
トリガーを引く。
カチと音がして、パトラは反射的に戻ると思ってしまった。
「今日はいい日だ。そうだな、パトラ。」
「・・・はい。」
黒い首輪を付けられた。
誰が引いたのか分からないが、首輪の鎖がベッドの輪っかに通してあって、自然とポフっとベッドに緊急に寝てしまう。
アルデ様は鎖をつかむと、ブランデーを傾けて、言った。
「パトラ。君は私の物だよ。誰にも奪わせない。」
ブランデーをおくと、じゃらじゃらとした音が近づいてくる。
「もちろん、それが弟であったとしてもね。」
アルデ様がキスをしてくれた。黒髪が柔らかくてくすぐったい。
「覚えているかい?一週間前。」
至近距離だが、高級なブランデーの香りで頭がボーッとする。
「譲ってくれと駄々をこねる人は嫌いなんだ。忠実に。謙虚に。そうだろう?パトラ。」
「・・・はい。」
それからは二人の世界だった。




