まさかのイベント回避っ⁈
あの茂み花の種類は何だったっけ…………茂みつっても花壇に植えていないだけの花だけれど。…………まぁ何でもいいか。あと少し、もう自分の命かかってんのに。集中集中。
「お嬢様。あの噴水は何か知っていますか?」
突然レイちゃんが話しかけてきた。
「知ってるわよ。レオンちゃんと見たことあるから。魔法水なんでしょう?沢山蝶が舞ってて……………あれ?」
前見た時より蝶の数が少ない。
「……………旦那様と奥様がいらっしゃらないからでしょうね。」
「人に関係あるの?」
指に止まってきた背景が透き通った蝶を覗き込みながら聞く。
「人というより、単純な体の中に温存出来る魔力の量……………に関係します。」
「それって才能的な?」
「才能も関係するかもしれませんが訓練する事で徐々に増えていくと教わりました。」
「へぇー、普通の人の魔力って蝶何匹分くらい?」
「さぁ?……………この様子ですと、通常なら2、3羽程ではないでしょうか。生活に必要な魔法は学園の1,2年生でほぼ習いますから、お嬢様もあと10年もすれば一般的な魔法と同時に魔力も得られますよ。」
「ほぇ……………やっとちゃんと喋ったね!」
ニコッと微笑む。
「私そんなにだんまりでしたか?」
「うん。部屋を出てから……………は尚更だけど思えば朝から硬かったわ。うん。」
「それは……………お恥ずかしい。」
ほんの少しだけ赤くなると(但し表情は一切変わらないスタイル、悪くない。)突然ひざまづいた。
「どうしたの!まっまさか自身の可愛さにやられt」
「リヴィアお嬢様。少しかがんで下さい。」
「お、おう。」
レイちゃんの白くて細い腕が首の後ろに伸びた。首に何か冷たいものが触れる。
「ネックレスです。その……………一番最初にあった日に随分失礼な事をやってしまったので。」
「えぇっ、別にもう気にしてないわ。」
「私、嫌だったんです。ここに来るの。もう決まってしまった事だと分かっていても、諦められていなかったんです。だから……………だから、改めて。」
意を決したようにレイちゃんが真っ直ぐに私を見た。優しい目。悪役令嬢がこんな目で見てもらってもいいのだろうか。
言葉が出ない私に更にレイちゃんは言葉を重ねた。
「一生お仕えします。そうですね……………あのブルーベルの花に懸けて。」
レイちゃんは私が思い出そうとしていた青い花を指した。あれ……………ブルーベルって言うんだ。ブルーベリーみたいな名前だけどおいしいのかな。
「食べるものでは無いです。」
「何故バレた!」
「そんなもの欲しそうな顔してたら分かります。さぁ、部屋に戻って美味しいお菓子でも食べましょう。」
「そうだね!……………あと有難う。レイちゃん。」
「妥当ですね。」
「そこはどういたしましてだよ!」
-------------------------------------------------------------------------------------------------
更新遅れました。
因みにブルーベルの花言葉は「変わらぬ心、不変、いつどんな時も」です。




