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運命の絆  作者: ふじわら
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第13章 山南敬介と今井恭子

わんわんとのりおは大津に先回りしていたのだが、わんわんがふと思う。


大津は結構栄えていた。


町が広すぎるため、見つけるのが、不可能じゃないかと...

 

大津の町は人の往来が激しく、確かにわんわんの言う通り、ここで山南を見つけるのはかなり厳しい。


2人は少し戻る事にした。


京から大津までは1本の道で、その途中の宿まで戻りそこで待つ事にした。


この宿で待てば、必ず通るからである。


2人はこの宿の2階から交代で外の道を見ていた。


おそらく山南がここを通るのは翌日とふんでいた。


その日の夜。


わんわんとのりおは部屋で交互に食事をしていた。


のりおが外を見ていると、品の良さそうな2人組みの女性を見かけた。


この宿の周りは数軒の店があり、日中は人が結構歩いているのだが、夜になると人数は極端の減っていた。


のりおは2人を目で追った。


すると5人組みの浪人だろうか...


2人に絡みだした。



よくある話だが、通り過ぎる時、肩がぶつかったと言いがかりをつけていた。


当然女性2人は困っていた。


一所懸命謝罪をしてる様子だったが、浪人達は大声をあげて許す気配がない。


のりおは2階から全部目撃していたのでどっちが悪いかわかっていた。


外が騒がしく、わんわんも窓の外を覗いた。


「どうしたん?」

「なんかあの浪人が女の人にわざと当たり因縁つけてるんですよね」

「わざとなん?」

「ええ。僕はずっと見てましたから」

「なら助けに行くか」

「ですね」


2人は部屋を出て救出に向かった。



外に出ると浪人は大人気なく大声で絡んでる。


そこにわんわんが間に割って入る。


「大の大人がみっともない真似してんじゃないよ」

「誰だお前?」

「見ての通り、通りすがりの男前だ」


平然と揶揄うわんわん。


「お前、女の前だからっていきがってんじゃねーよ。こうゆう時は見て見ぬふりするもんだぞ」

「は?なんで?」

「5人相手で怪我するぞ?」

「んーあんたらが何人居ても一緒だし、俺ら2人じゃなくて1人充分だろう」

「なんだと!!?」


わんわんはのりおに相手する様に指示した。


「のりお君?先輩命令」

「ええー俺ですか?」


のりおは面倒くさそうに答えた。


しかしわんわんはのりおの耳元で囁いた。


「かっこいい所見せればこの子達とよろしくできるかもよ」


のりおは怯えてる女性2人の顔を見た。


滅茶苦茶美人であった。



そうこうしてるうちに、浪人が痺れを切らせて斬りかかってきた。



「舐めやがって!!しね!!!」


5人が一斉にのりおに斬りかかる。


「ちょ!!」


のりおは一瞬びっくりしたが、毎日厳しい稽古のおかげで、全てかわした。


刀は抜かず、鞘に入ったまま戦うのりお。


攻撃を避けては攻撃。


的確に相手の急所を突いた。


浪人達は悶え苦しむ。


ムダムラがないのりおの動きについていけるわけがない。


あっとゆうまに浪人を倒した。


倒れた浪人達にわんわんが詰め寄った。


「まだやる?」

「クッっ」


浪人達はありきたりの捨て台詞を吐いて逃げて行った。

「覚えてやがれ!!!」


後に坂本が2人の事をこう評価してる。


試合をしたらのりおに敵うやつはいない、だが死合いをしたらわんわんが間違いなく勝つであろうっと。


そのくらい2人の能力は高いのである。


のりおの潜在能力の高さ、わんわんの剣術のセンスと頭のキレが、沖田総司や坂本龍馬と並ぶ剣士となる。


「わんさん自分でやってくださいよ」

「えー疲れるから嫌だよ」

「ずるいですよ」


のりおは不貞腐れた。


そんな中、怯えていた2人の女性はわんわんとのりおに深くおじきをして御礼を言った。


「助けてくださってありがとうございました」

「本当にありがとうございました」


2人は目に涙浮かべて感謝した。


聞いたところによると、2人は姉妹で京に向かってる最中だと言う。

 

姉の名前はりょう、妹の名前はゆいかである。


わんわんとのりおは改めて姉妹を見るとその美貌に魅了された。


現代の女性にない幕末の独特な魅力である。


とりあえず夜道を美女2人が歩くのは危険なので、ここの宿で一泊する事になった。



そして、自分達の部屋に招いてお酒を振る舞う事になった。


しかし2人にとんでもない事が起きてしまう。



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