84/266
第12章 参謀伊東甲子太郎
恭子が気を失ってる間に自宅に運んだ。
わんわん、のりお、麻美は恭子に付き添っていた。
麻美のショックは計り知れない。
恭子の名前を泣き叫びながら呼び続けていた。
一方坂本はまだ部屋に残って桜と話していた。
「頼む!桜!何とか向こうに戻ったら俺達の事調べてくれ!戻れるヒントがわかるかもしれない!」
桜は正直困惑していた。
「調べろって言ったって何を?」
「とりあえず俺らの足取りを調べてくれ」
「足取りって...普通に居るでしょ」
「居るわけないだろ!!てか恭子を見ただろう!!もう時間がないんだよ!!!」
「私の夢だよこれ?」
「夢じゃねーよ!!」
桜が信じないのも無理はない。
坂本達はタイムリープを経験して幕末の時代に来ているが、桜はただ眠ってこの時代に来ている。
目を覚ませば元の時代である。
夢と思うのも当然だ。
坂本はどうにか桜を信じさせなければならない。
そこで一つある事を思いつく。
「そうだ!!諏訪神社の笑笑地蔵だ!」
「笑笑地蔵がどうしたのよ」
「地蔵の裏に桜の文字を掘っておくから起きたら確認しに行ってくれ」
「はいはい。わかったわかった」
「頼むぞ!それを見たら必ず動いてくれ!」
桜は全く信じていなかった。
坂本は桜に託し恭子の下に急いで向かった。
この桜が坂本達の運命を大きく変えることになる。




