第12章 参謀伊東甲子太郎
伊東甲子太郎が、初めて新撰組の幹部と顔合わせの日、坂本達も呼ばれた。
場所は麻美と恭子が働いてる遊郭だった。
もちろん麻美と恭子も遊女としてその場に居合わせる。
局長の近藤を始めとする、副長の土方、総長の山南、後は副長助勤の1番隊から10番隊の組長と言った、面々である。
新撰組の大幹部の集結である。
大部屋の上座の中心に近藤が座り、その左右に伊東、土方と座った。
山南は他の組長と同じ列に並ぶ。
席順で永倉や原田が異議を唱えた。
新参者が近藤の横で総長の山南が隊長達と同順なのかと...
だが山南はそんな事は気にしなかった。
気にしないと言うか、そんな事などどうでもよかったのだ。
山南は異議を唱える組長達を宥めこの場を納めた。
この事でますます山南の株が上がったのだが、こうゆう山南の清ました態度が余計近藤を苛立たせた。
これは歴史上では資料に残ってない史実。
もちろん坂本は知らない。
顔合わせの時間は、刻々と過ぎて行った。
ここで土方がある提案をする。
「今現在隊士が200人近くに増え、八木邸や前川邸だけでは収まりつかない状況だ、そこでもう少し広い場所に移動しようかと考えている」
坂本は驚いた。
まさか西本願寺移転の話がここで出てくるとは...
西本願寺は豊臣秀吉の時代から続く大きな寺であり、200人を抱える新撰組には持ってつけの住居になるのだ。
これは坂本だけが知ってる史実。
まだ土方は西本願寺のとは言ってない。
移転する事はほぼ全ての隊士は同意したが、この後、西本願寺に移転する事を土方が皆に伝えると、山南が反対する事になってるいる。
坂本は緊張の趣で会話を聞いていた。




