表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
運命の絆  作者: ふじわら
PR
79/266

第11章 禁門の変

わんわんとのりおは尋常ではないほど傷心してる坂本を見て、おそらくあまりにも悲惨の光景を目の当たりしパニックに陥ったのではないかと考えた。


そこに新撰組の隊士がわんわんとのりおに気がつく。



すぐさま他の隊士を呼んできてわんわん達は救出された。


ようやくわんわん達は救出された。



2人は立ち上がると、爆発で吹き飛ばされた悲惨な光景に驚愕した。


坂本が愕然とするのも、わからない事もない。



わんわんは坂本の元に行き、呼びかけたがぶつぶつボヤいてわんわんが目に入らない様子だ。



坂本達の生まれた時代に大量の死体を見ることなどほぼないに等しい。


だがこの幕末期では戦や暗殺などで度々目にする事がある。


現代人の坂本達が死体を見てパニックになるのは当たり前である。



わんわんはなんとか坂本を正気に戻そうかと呼びかけたが、坂本が我に戻らない。


「どうするか...」

「おぶって帰りますか?」

「あの山道を!!?」

「むりっすね」

「よ、よし」

「な、何するんですか?」


わんわんは何かを決意した。


右足を大きく上げて、坂本の脳天めがけてかかと落としを綺麗に決めた。



坂本はまともに喰らい、泡吹いて気絶した。


「何やってるんですか...」

「あれ?加減したつもりが...」

「も、もろ入りましたよ。しかも泡吹いてるし...」

「しゃーない」


のりおは嫌な予感がした。


「のりお君おんぶして連れて帰ろう...」

「だ、誰がです?」


わんわんは笑顔で返事をする。


「のりお君にきまってるやん」

「やっぱり!!」


わんわん達は坂本をおぶって山を降りることにした。



当然その道は険しく、おぶって帰るのりおには相当過酷なものだった。



どんなに辛くても...


どんなに過酷なことでも...


のりおは友を必死でおぶった。



それを見たわんわんはのりおに感動すら覚えてくる。


辛い顔をしたのりおがわんわんに呟いた。


「少し、か、代わってくれます?」

「嫌だよ」


のりおの感動の友情と肉体労働とは別らしい。



のりおは4時間弱かけて、邸にただ取り着く。



邸前で坂本を下ろしたのりおは、そこで力尽きる。

「も、もうダメ..わんさん後はお願いします」

「えー。あとちょっとやん」


わんわんは仕方なく坂本をおぶって邸の中へ。

「おもっ!」


のりおはよく、ここまでおぶって来たと感心した。


自分には10メートルで確実に捨てて帰ると思った。



居間に連れてくと、麻美と病み上がりの恭子が座って居た。


坂本をおぶってる姿を見た麻美は、坂本の身に何があったのか見を案じた。


「ど、どうしたの?」

「いや、戦の死体を見たらこうなっちゃって...」

「そうなんだ...ってどこで気絶したの?」

「天王山って言う山」

「へ?そこからおぶって来たの?」


わんわんは躊躇わず答えた。


「うん」

「すごっ!」

「ほっとけないでしょ?」

「ちょっと見直した」


恭子はのりおの姿が見当たらない事に気がつく。


病み上がりで少し咳き込みながら尋ねた。


「のりお君は?」

「逸れた」


この男は平気で嘘をつく。


のりおの功績を全て自分の手柄にした。


やはりこの男に勝てる者はいないのである。



わんわんは頭の中で考えて思った。



俺たちは何しに天王山に行ったのだろう...


こうして坂本達の禁門の変は終わった。



この禁門の変で敗北した長州藩は、御所に発砲した事により、逆賊となり更に追い込まれることになる。


これより薩長同盟締結までの約2年半の間、長州藩は泥水を啜る事となる。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ