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運命の絆  作者: ふじわら
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第11章 禁門の変

そして翌朝、坂本達は新撰組の屯所に向かった。



屯所では隊士達が慌ただしくしていた。


会津藩からのお達しがあり、坂本の言う通り天王山に立て籠った、長州藩の残党を討ち取りに向かうのだ。



坂本達も着いて行く。


天王山に向かう途中に坂本は思った。


小説や映画等では戦のシーンはたたあるが、行く途中の過程がない。


天王山は名前の如く山。


山道を登るのが辛い。


3人とも体力の限界だった。


特に1番辛いのが足である。


坂本達は靴から草履に変えており、全く慣れていない。


親指と人差し指の間が擦れて、1歩1歩進む度に激痛が走るのである。


そんな状況下であの男が弱音を吐く。



坂本である。


ある意味期待を裏切らない男だ。


「もうやだ!足痛いし、疲れたし限界!」

  

弱音を吐く坂本にわんわんは苛立つ。


「うるせーな!!黙って歩けよ!」

「やだやだ!もう疲れた!僕もう歩けない!」

「ガキかてめぇわぁ!」


疲れ果てた坂本は、今度はのりおに駄々を捏ねた。


「ねぇのりお君、おんぶして...」

「馬鹿なのですか?」

「先輩だぞ!」

「斬りますよ?」


わんわんは呆れる。


「のりお君構うなよ。馬鹿が移るよ」

「そうですね」

「なっ!!そもそもなんでこんなところに行く羽目になるんだよ!誰のせいだよ!」

「あんただよ!!」


2人は同時に坂本に突っ込む。


そうこうしていたら、急に辺りがざわつきだす。



どうやら戦闘が始まったみたいだ。



坂本は急に元気になり、戦の方向に走りだす。


わんわんとのりおは急に走りだす、坂本を追いかけた。


「お、おい!ちょっ待てよ!」


坂本はわんわんに走りなら叫んだ。


「キム○クか!!」



3人は銃声の鳴り響く方向に向かうと、小屋に辿り着く。


会津藩と新撰組が取り囲んでいた。



小屋からは銃で応戦している。



そこら中で銃声が鳴り響いていた。


坂本達は木の裏に身を隠していた。


「めっちゃ乱発するやん!」

「長州も必死だからな」


会津と新撰組も小屋に突入を目指すが、応戦が凄さましく、中々突入出来ない。


のりおは、ふと思う。


「もっさんこの後どうなんるんですか?」

「え?ああ。この小屋で爆薬に火をつけて自爆する」

「なるほど....」


少し間があく。


わんわんとのりおは同時に疑問に思う。


「え?」


坂本は2人の顔を見る。


「はい?」

「お前それって...」

「え?」


そして...



小屋は大爆発した。



爆発は辺り一面を巻き込み坂本達も爆風で吹っ飛んだ。



爆発の破壊力は一瞬で辺り一面を吹き飛ばした。


小屋の中の者は全員即死は当然の事ながら、その付近に居た、会津や新撰組の者達も多く巻き込まれた。



坂本達は木の裏側に身を潜めていたので、吹き飛ばされる程度で済んだ。



わんわんとのりおは木の下敷きになっていた。

意識はあるが、木が重くて動けない。


坂本は運良く、何もない所に吹き飛ばされていた。



すぐさま2人の所に行き、木をどかそうとした。


しかし木は重く動かない。


「早くどかせよ」

「うーん重い...早く出してください!」

「わーてるわ!」

 


しかし重くてびくともしない。


「早よどかせよ!」


坂本は突然座り出す。


それを見たわんわんは驚いた


「何やってんだよお前!」

「むり!諦めよう」

「はっ??」

「だって重いもん」

「お前頭おかしいのか?」

「もっさん早くしてくださいよ!!重くて痛いよ!」


2人は坂本に叫び続けた。


しかし坂本は断固動かなかった。


「じゃあ誰か呼んでこいよ!」

「わかった!麻美と恭子を呼んでくるよ!」


2人は呆れた。


「ねぇ馬鹿なのですかあなたは?連れて来るのに何時間かかると思ってんだよ!」

「待てないのかよ!!」


2人は同時答える。


「待てねーよ!!」

「まったくやれやれだよ。なんでこんなところに挟まれるかねぇ」


珍しくのりおが殺気立つ。


「殺す」

「止めねぇ」


わんわんは再度坂本に叫ぶ。


「その辺にいる奴ら連れてこいよ!!」

「あーわかった」


坂本は誰かを探しに走り出した。


だがすぐ戻って来る。


2人は唖然とした。


「な、なんだよ」

「なんか死体だらけだよ...むり...」

「おい!!そんなの当たり前だろ!!どんだけの威力だったんだと思ってんだよ!」


しかし坂本は座り込んで膝を抱え俯いた。


「おい!!もっさん!!もしもーし!!」

「もっさん早くして下さいよ!マジで足に感覚がなくなってきましたって!」


2人は坂本を呼び続けていたが、全く動く気配がなかった。


坂本ボソボソと呟いていた。


「こわいこわいこわい」


2人は思った。


「お前が怖いよ」っと。





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