第11章 禁門の変
守屋と拓司は急いで鷹司邸に向かった。
しかしそこには、切腹をして変わり果てた久坂玄瑞の姿があった。
拓司は大声をあげて憤慨した。
「くそっおお!!!」
だが守屋はそれとは裏腹に冷静だった。
「しゃーないぜよ。これも決まっちょった運命なんじゃろうよ」
「これからどうするんじゃぁ」
拓司は苛立ちを隠せない様子。
「そうじゃのぅ〜後1年か...薩長同盟は恐らくまだ先だし...あっ!」
「どういたがじゃ?」
守屋はある企てを考えついた。
この企てが坂本達を追い込む事になる。
その頃坂本達は自分達の邸に戻っていた。
居間には麻美が居た。
恭子の姿は見当たらない。
坂本は麻美に尋ねた。
「あれ恭子は?」
「ああ〜なんか具合悪いから寝てるよ。咳と少し熱があるみたい」
「大丈夫なん」
「疲れが出てるじゃないかな?」
恭子を心配しつつもわんわんが、これからの事を口にする。
「んで俺らはこれからどうするの?」
「明日新撰組が動くから俺らも参加するか?」
「ええええ!!」
わんわんは坂本が心配だった。
「お前戦闘になったらどうすんだよ」
坂本は不敵な笑みを浮かべた。
「ふっ大丈夫だよ。殆ど戦なかったらしいから」
「そ、そうなんだ」
史実では長州は会津と薩摩に負け、天王山に追い込まれていた。
それを知った会津と新撰組は天王山を攻めた。
長州軍の残党は約20名弱だった。
残党は小屋に籠り抵抗したが、最後は爆薬に火をつけ、全員爆死した。
それを坂本は知っていて、参加すると言ったのだ。
わんわんは思った。
こいつの知識はもはやカンニングレベルであると...
そして疑問に感じる。
どこまで知ってるか気になったのだ。
「なぁお前どれだけ幕末の事知ってるの?」
「んーそこまでアホみたいに詳しいわけじゃないよ」
「ふーん。じゃあ麻美の生年月日はわかる?」
「1980年3月22日だろ?」
「麻美合ってる?」
「う、うん」
「それじゃ麻美の好きな食べ物は?」
「海老フライと味噌カツうどん」
「そ、そうなの?」
「好きな色は?」
「赤」
「嫌いな食べ物は?」
「ナス」
わんわんは麻美に尋ねる。
「全部合ってるの?」
「うん...」
麻美は軽く頷く。
「こわっ。それじゃ麻美の初恋は?」
「小3の時の同級生で原かな」
わんわんは軽く笑った。
「え?原?原が好きだったの」
「ちょっとなんで知ってるのよ!」
麻美は恥ずかしくなり顔を赤くした。
だがそれよりもわんわんは坂本に引いていた。
「軽いストーカーじゃねーか」
「はっ俺が?」
「なんでそんなに麻美の事を知ってるんだよ」
「歴史に詳しいから....」
「麻美の歴史じゃねーか!!」
麻美も若干引いていた。
わんわんは坂本が麻美に小学生の時から、恋をしてる事を疑惑から確信した。




