第11章 禁門の変
守屋と拓司は大声で叫んでいた。
「おい!!おまんらぁマジでこのままにする気かぁ!!おい!」
「必ず殺す!!」
のりおはため息をついた。
「はぁ〜お前ら、あの人達の事忘れちまったのか?」
「何がじゃ!!」
「俺を平気で落とす人らだぞ?明日来るって言ったら明日にならんと来ないんだよ」
守屋は再び胸ぐらを掴む。
「ふざけるながぁ!!こっちはこんな事してる暇はないがじゃ!!」
「無駄だよ。お前らのやろうとしてる事は、全部もっさんにバレてるよ。久坂玄瑞だっけ?あの人を守ろうとしてるんだろう?」
守屋は壁を力一杯叩いて悔しがった。
「なぜ邪魔ばかりするが!!」
「なぜって...歴史を変えないようにしてるだけだろ」
「変わったってあん人には関係ないじゃろう!」
「いやあんだろ。歴史を変えると、生まれて来る予定の人が生まれなくなったりするって...」
守屋と拓司は大笑いした。
「なにをそんな先の話をしちょるがあん人は」
「未来に戻る事を諦めてないんだよ」
「馬鹿か!どうやって戻る気でいるがかぁ」
「そんなもん知らんよ」
一方帰路の途中の4人。
坂本とわんわんが並んで歩き、そも後ろに麻美と恭子が後ろから着いて来る。
麻美が後ろから話しかける。
「ねぇのりお君本当に大丈夫かな?」
わんわんは笑いながら返事をする。
「大丈夫だって、アイツらはタメでガキの頃からの付き合いだから、そう簡単に殺したりしないだろうし...それに...」
「ん?それに?」
わんわんは急に真面目な顔になる。
「もし守屋達がのりお君に手を出そうとしても...」
それには坂本も深く頷く。
「まぁ〜そうだなぁ。のりお君の潜在能力は半端じゃねーしな」
「え?そうなの?」
「のりお君、普段やる気ない生き方してるけど、自分が動かなければならない時は、人の倍以上の能力発揮するんだよ」
中学生の時、坂本、わんわん、のりおの3人で帰ってる時に、6人の高校生に絡まれた時があった。
原因は当然わんわんだった。
話を聞くと、ちょっと前にわんわんが喧嘩でボコボコにした相手の報復で来たのだ。
しかも6人相手。
いくらわんわんが喧嘩に強くても、6人相手では流石に無理である。
3人はボコボコにされた。
わんわんは抵抗していたが、坂本は顔を腕で隠し、防御するので精一杯であった。
何発殴られ、蹴られただろうか。
もう死ぬと思ったその時だった。
1人の高校生が悲鳴をあげて、3メートルほど吹っ飛んだ。
坂本とわんわんが目をやると、のりおが正拳突きを高校生に喰らわしていた。
恐らくキレたのであろう。
その後は早かった。
のりおは次から次へと高校生をなぎ倒し、返り討ちにした。
こうゆう事が頻繁に起きていたため、坂本とわんわんはのりおの潜在能力が爆発すれば、大丈夫だと確信していたのだ。
「あの頃は思春期だったからなぁ...」
と、懐かしがるわんわん。
それに頷く坂本。
「そうだよな〜青春だったのにね」
それを聞いた麻美と恭子は思った。
喧嘩の原因が全部わんわんって...
そこをどうにかできなかったのかよ...
それに坂本も日常茶飯すぎて絡まれるのが、当たり前すぎたのか感覚が麻痺してる....
っと思ったが口に出すのをやめた。




