第11章 禁門の変
麻美と恭子は帰りの道中で守屋と拓司に尋ねた。
「ねぇ2人共私達と一緒に居ない?」
「それは無理ながです」
「どうして?」
「ワシらはやる事があるき、新撰組に身を寄せてるあんたらと一緒には行動出来んぜよ」
麻美は納得が行かなかった。
未来からタイムリープしてきた守屋達が、なぜそこまで意固地になるのかわからなかった。
麻美には想像できないだろ。
守屋と拓司が5年間辛く悲しい時を、過ごしてきたかなど知りよしもないであろう。
恭子は守屋よりだいぶ変わってしまった、拓司の冷たい目を見て、恐怖感より拓司の心配をしていた。
「たくちゃん私達と遊んだ小さい頃とか覚えてる?」
「何ですろうか...そがな事もう忘れてしまったがです」
「なんでそんなになっちゃったの...」
恭子は涙を流した。
守屋は鼻で笑って答えた。
「そりゃ平和な時代で生きてれば、いい思い出ではいつまでたっても忘れんじゃろ、けんどワシらの5年は一言で言えば地獄じゃき、その地獄で昔の思い出なんか、何の役にもたたんきに」
麻美も涙を流しながら訴えた。
「子供の時からずっと一緒に遊んできて、それだけの事で忘れちゃうわけなの?!!」
「それだけの事だと...」
守屋の顔つきが変わった。
「おまんらぁ何も知らないくせに、なにをゆーがか!!!!」
拓司は刀に手をかけた。
守屋の一瞬で殺気に満ちた表情を見て、2人とも声がで出せないくらい怯えていた。
そこには昔から知ってる守屋と拓司の姿はなかった。
拓司は刀を抜いて麻美達に向けた。
信念の為、昔の友にでもさえ刀を向ける。
しかし怯え泣く2人を見て気が滅入ったのか、守屋は拓司に手を挙げて、刀を収めさせた。
「まぁいいき、送りますわ」
その時だった。
帰りが遅い事を心配したわんわんとのりおが、様子を見にきたのだ。
わんわんは怯えた2人を見て激怒した。
「テメーらぁ!!なにしやがった!」
「おー今度は鈴木さんとのりおかえ?今日は同窓会かのぉ」
わんわんとのりおは刀を抜いた。
「ははん?なんの真似じゃまさかワシらとやり合う気がか?」
わんわんは周りを見渡し、坂本が居ない事に気がつく。
「おい!もっさんはどうした!!!」
「ああ。あのヘタレか、さっき族に襲われてたき、ワシらが助けたがじゃ」
守屋と拓司も刀を抜く。
「かかってこいよ、相手しちゃる」
だが2人の間に麻美が割って入る。
「もうやめて!お願い!」
恭子も麻美に続き間に入る。
「こんなの絶対おかしいってば!!」
涙ながらに訴える2人。
だがわんわんは聞く耳持たなかった。
「邪魔だどけ!!!」
だが恭子はわんわんに突然抱きつき体を張って止めた。
「お願いやめて!!私達全員友達じゃない!」
わんわんは恭子を振り解こうとしたが、一向に離れない恭子。
その様子を見た守屋は一瞬切ない表情をし、刀を収めた。
「拓司行くぞ」
拓司はのりおを睨見つけながら刀を収めた。
守屋はその場から立ち去る間際にわんわんに告げた。
「おまんら次おうた時は、殺し合いじゃ」
そう言うと2人は闇の中に消えて行った。




