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運命の絆  作者: ふじわら
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第11章 禁門の変

池田屋事件から1ヶ月が経ち坂本達は新撰組に身を潜めていた。


坂本達は朝早くから起き、山南から剣術の稽古を受けていた。


「もう毎日毎日本当やだ」


坂本は剣術の稽古に嫌気がさしていた。あ



だがわんわんとのりおは昔から体を動かす事が得意であった。



特に対人相手のスポーツが好きなのである。


わんわんは幼い頃から空手を習い、のりおは柔道を習っていた。



その一方坂本は野球やバスケットをやっていたが、対人相手のスポーツは苦手であった。


そんな事もあってすぐ差がついた。


わんわんとのりおは本当に飲み込みが早かった。


しかし坂本は嫌々やってる事もあり全く成長しなかったのである。


これが坂本達の1ヶ月だった。


麻美と恭子は山南に誘われたお座敷仕事の初日を迎えた。


2人は髪を整えて化粧をしていた。



山南の計らいで初日のお客は坂本達だった。


坂本達は酒を飲みながら麻美達を待っていた。


そこに着物を着て、化粧や髪を整えた麻美と恭子が入ってくる。


髪はよく時代劇ででてくる、女髪結(おんなかみゆい)だった。


化粧は白粉化粧である。

幼い頃から2人を知っているわんわんと坂本さえも、ドキッと胸がときめいていた。


間違いなくこの時代でもトップクラスの2人であろう。


特に恭子は絶世だった。


だがのりおは少し違っていた。

幼い頃から先輩として見ていた為、美人と感じてはいたが、姉が変身した様な感じとしか思えなかった。


彼はもう1人来るであろう女性に期待をした。


恭子はわんわんに着き、麻美は坂本に着いてお酌をした。


麻美達は感想を聞いてきた。


「ねぇどう?私達似合う?」


わんわんは素直に答えた。


「うん。凄い可愛いよ」


麻美と恭子は嬉しそうに笑った。


しかし坂本は天邪鬼である。


恭子の事は褒めたが、安定の麻美弄りを始めた。


「お前は全然だね」


これに対し真っ赤になって怒る麻美。


「あんた本当最悪」


これには、わんわんも流石に説教した。


「お前本当そうゆうとこダメだよ、女性に対して失礼極まりないよ」

「じゃあ恭子と比べてみろよ」

坂本も反論する。


「確かに恭子に比べたら、そりゃねぇ...違うけど、そこはほら...わかるだろう?」

「全然わからん」

「んー恭子は、麻美と比べるような...えーなんだ、あれだ...んー」


わんわんも何気に酷かった。


言葉を選んで喋ろうとして、余計麻美を傷つけた。


麻美は激怒した。


「もうあんたら本当になんなの!」


恭子は麻美の頭を撫でながら言った。


「全然私より麻美の方が可愛いよ」

「キョー....」


山南も困惑していた。


しかし坂本はさらに煽る。


「恭子それは偽善だ!!!!確かに麻美も他と比べたらまぁまぁいけてるけど、お前と比べたら100人に聞いたら99人はお前を選ぶぞ!」


「そうだそうだ!」


わんわんも何故か悪ノリする。


「恭子!麻美に謝れ」

「え...?なんでよ」

「私の方が可愛いですって言え」

「絶対いや!だって麻美に方が可愛いもん」


坂本はため息をついた。


「はぁ...こういう子が合コンで自分よりブスを連れてくんだよ...」

「それは言えてるかもな....」


最低な2人である。


麻美は完全にキレた。


「あんたらいい加減にしろ!」


麻美は酒の入ったおチョコで坂本にぶっかけた。


しかし坂本は頭を伏せてお酒をかわした。


そのまま、坂本の隣に座ってるのりおの顔にひっかかった。


「あっ、、、」


のりおは無反応だった。


だが突然立ち上がり怒りを露わにした。


「いい加減にしてください!!」


珍しくのりおが激怒した。


「山南さん!!!」

「わ、私ですか?」


山南は困惑した。


「俺にいつ女が付くんですか!!!」

「そっちかよ!!!」



坂本は思った。


「怒るところがいつもずれてやがる」


山南は苦笑いしながら答えた。


「もうじき来るはずですが...」


それを聞いたのりおは黙って着座して酒を飲みだす。


のりおの突然の激昂に全員驚いたが、一応は収まりがついた。


山南は思い出した様に麻美と恭子に尋ねた。


「おふたりとも、名前は決めましたか?」


麻美は深く頷いて答えた。


「私は寧々にします」


坂本は麻美に尋ねた。


「なんだよ名前って」


わんわんはすぐさま答えた。


「源氏名みたいなもんやろ」

「キャバクラかここは」

「んで恭子は?」


恭子は照れ臭そうに答えた。


「私は明里」

「え?」


坂本は驚き動揺した。



わんわんは恭子に何故明里なのか聞いた。


「んー別に意味はないけど、明るい場所?的なかな」


坂本は心の中で葛藤していた。

(おいおいどうなってるんだよ。なぜ恭子が明里を名乗るんだよ。明里が恭子って事なのか...?)



坂本が驚くのも無理はない。


明里とは山南が愛した芸者なのである。


ここで恭子が名乗ったって事は、坂本の知ってる歴史の明里は恭子と言うことになる。


もしそうなのであれば、このタイムリープ自体が定められた運命だったのかもしれない。


しかしこの事は暫く黙っておくことにした。


歴史が変わる可能性が高いからである。



そしてのりおのお待ちかねの遊女が部屋に入ってきた。




びっくりするくらいのブスだった。




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