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運命の絆  作者: ふじわら
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第8章 悪夢

のりおは夢を見ていた。


深い霧の中を歩いている。

歩いていると、霧が晴れて来る。


霧が晴れると夜だった。

どっかの町の路地の様だ。

人っこ1人居ない。


暫く歩いていると、刀を右手に持ち、男がふらふらしながら、歩いて来る。


暗くて顔は見えない。


段々のりおに近づいて来る。


男が近づくにつれ、容姿がハッキリ見えて来る。


傷だらけで、全身血だらけ。

今にも倒れそうである。

顔を見るとそれは、藤堂平助であった。


のりおは心配そうに話しかける。


「藤堂さん大丈夫ですか」


しかし藤堂からは返事が返ってこない。


それどころか、のりおの身体をすり抜けて行った。


そして藤堂の後を追う様に2人組の男が、藤堂の名前を呼びながら、追いかけて来た。


藤堂は振り向く。


よく見ると、隊服を着た坂本とわんわんである。


2人ものりおをすり抜け、藤堂と合流した。 


3人は何やら強く言い争うように見えたが、横に居るのにも拘わらず、のりおには全く聞こえない。


何がなんだかわからないのりお。


3人は会話が終わったのだろうか、藤堂は再び歩き出す。


それを見送る2人。


しかし....



藤堂が何者かに斬られ倒れた。


すぐさま、藤堂の所に行った。


斬ったのは拓司であった。


そして、のりおは藤堂の顔を見たその時だった。



顔が藤堂ではなく、自分だったのだ。


のりおはびっくりし、恐怖で叫んだ。


それと同時に、目が覚めた。


上半身だけあげ、周りを見渡す。


横には坂本とわんわんが寝ている。


まさに悪夢だった。


しかしそれだけでは終わらない。

坂本が股間にかけた水である。


当然気づき、手で股間を触るのりお。


「あちゃーぁ」


それを横で嘘寝をしてる坂本は、思わず笑いそうになったが、そこは耐えて、わざと起き上がった。


「んー。どうしたのりお」

「変な夢見まして...」

「なんかぁ、藤堂さんが斬られて、よく見たら俺で...」

「何言ってんだ...」


起きたばかりで頭が回ってない。


のりおは、何も躊躇わず寝小便をした話をする。


「寝小便しちゃったんですよね」


これには坂本は驚いた。


(普通隠すでしょ..)


なんか自分が小さく思えて来る。


だがここで辞めるわけにもいかない。


「寝小便か...でもわんわんにバレたら、一生いじられるぞ」

「あー。それは嫌ですね」

「だろ?」

「言わないで下さいよ」


坂本は頷く。


「もちろんだよ、ただバレた時の事考えると思うとさ...」

「そっすね。怖いですね」

「俺に良い考えがあるんだよねー」

「なんすか?」


坂本はニヤリと悪い顔をした。

(はい。ひっかかりました)



坂本はのりおに耳打ちした。


「マジですか?バレませんか」

「絶対大丈夫だよ」

「バレたらマジでやばいっすよ」

「なら辞める?わんわんにずっと言われるよ?」

「それはほんと嫌だな...」


のりおは決断し、坂本の提案に渋々のった。

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