第6章 池田屋騒動
3日間の期限付きで新撰組の監察は動いた
監察は山崎、島田を中心に池田屋、四国屋、寺田屋などの周辺の舟宿を探索した
当時、過激浪士達の潜伏先は宿が多く、新撰組はそれらの情報も掴んでいた
1、2日目は何も成果があげられなかった
そして3日目の夜を迎えた
坂本達は、山南が近藤に何も起きなかったら、責任を取らされる事を聞いていた
坂本は貧乏揺すりをし、落ち着かない様子だった
「あー心配。あー気になる」
それを見た麻美は坂本落ち着く様に言う
「少し落ち着いてよ...」
坂本は麻美に反論する
「落ち着いてられるかよ、俺らのために、山南さんが責任取らされるんだよ?」
「わかってるけどさ...でも今日起きるから大丈夫なんでしょ?」
「うん...」
坂本は不安げな顔をし答える
坂本の不安も無理はない、歴史が少し狂い始めてきてる中で、もし池田屋が事件が起きなければ、自分のせいで山南が責任を取らされる
だが....
そんな心配を吹き飛ばすかの様に奥沢が、慌てて坂本達の所にやって来る
「皆さん局長がお呼びです。急いで来てください」
全員顔を見合わせ
すぐさま近藤の元へ向かった
集められたのは壬生寺である
そこにはもう40名近い隊士が集まっていた
坂本達が到着するのを確認すると
近藤が大きな声で口を開く
「諸君、監察の報告だと、不貞浪士が、池田屋に集まってるという報告があった」
坂本は少し安堵した
「我々はこれから奴らを捕縛する」
山南は近藤に会津藩の応援を、呼ぶ様に進言する
「もう使者を送った」
山南は無言で頷く
土方が近藤に尋ねる
「何人位いるのだ?」
「土佐、肥後、長州を含む30人以上らしい」
30人以上と聞いて騒つく隊士達
土方は出動する組と、屯所を守る組で分ける事とした
30名ほどで出撃し
残りの10名ほどで屯所を守る事になった
近藤は山南に屯所を守る様に指示をする
これには皆驚いた
山南の剣術はかなりの腕前である
なぜ連れて行かないのか疑問に思う隊士もいた
しかし山南は深く頷いた
揉めてる時ではないと思ったのであろう
更に近藤は坂本達に驚く事を言い出した
「君たちも来なさい」
「え?」
坂本達は驚いた
自分達が行ったところで何も出来ないどころか、生死にも関わる危険な所である
これには土方も反対した
「足手まといだ」
だが、近藤は数人の護衛を付けるので、ついて来る様に言い渡す
流石に麻美と恭子は留守を言いつける
近藤は坂本とわんわんとのりおに、刀と隊服を用意し渡した
仕方なく装着する坂本達
護衛には奥沢ら数名つく事になった
そして会津藩との合流を待つ事になった




