第6章 池田屋騒動
山南は深く頭を会釈して部屋に入り
坂本達の前に座る
「いかがした?」
わんわんは静かに口を開く
「えっと...実は...6月5日におそらく池田屋で、浪士達の会合が開かれます...」
「なんと...」
わんわんはピンポイントで話した
山南は驚きを隠せなかった
「なぜわかるのですか?」
すぐ様尋ねる山南
「弾薬をこっちが持ってるので、奪いに返す計画を話し合うはずです」
山南は真剣な顔で尋ねる
「それはわかります。私が聞きたいのは何故その会合が池田屋で開かれる事を、知っているのです?」
「それは...あの時、実は池田屋で会合を開くって...聞いていたので...」
「貴方達は四国屋か池田屋って近藤さんに証言されてましたよね?」
「それは...その...」
どう答えて良いのか、わからないわんわん
山南は戸惑うわんわんに更に質問する
「それに日にちまでどうしてわかるですか?」
「ははは...何ででしょうね...」
完全に詰んでしまったわんわん
困ったわんわんを見て、珍しく恭子が口を開く
「山南さんごめんなさい。理由は今は言えませんが必ず山南さんにはお話ししますので...ですが私達は新撰組...いや山南さんに絶対嘘はつきません」
恭子は必死で語った
山南は恭子の、真剣な顔つきとその素直な瞳を見て、にっこりと微笑み頷いた
「わかりました。信じましょう。」
麻美は不安気な顔つきで尋ねた
「信じてくれるんですか?」
にっこり微笑見ながら話す山南
「貴方達は嘘はつかない」
坂本達は運が良かった
幕末にタイムリープして、いつ死んでもおかしくない状況で、山南敬介とゆう
人物に出会えたのが不幸中の幸だった
しかし山南は坂本が心配してた通り、自分の新撰組における立場を懸念していた
山南には新撰組を動かす権限がない事である
新撰組はトップの近藤勇を頂点とした組織で、その下に副長の土方歳三。その土方歳三を支える立場の副長助勤の沖田や永倉達がいる
山南の総長という立場は、近藤勇の補佐役的な役割である
簡単に言えば名誉職なのである
山南の考えは佐幕派の近藤とは、少し違い勤皇派よりなのだ
そのため、たびたび近藤とは意見が食い違う時もあり、近藤は山南を煙たがっている事も事実である
現代では山南の立場を名誉職の様に書かれている事が少なからずあるが、土方歳三が山南を守るために、あえて近藤と衝突を避けるため、権限を持たせない様にしたのではないのかと....
歴史とは面白いもので、曖昧な事があると個人で想像し楽しめる。
真実を知らない方が魅力的である




