第6章 池田屋騒動
坂本達は部屋に戻り話し合いを始めた
「このままいけば歴史が変わっていく一方だな」
わんわんがそう言うと坂本は頷き答える
「そうだね。このままだとヤバい」
「ねぇ?池田屋事件は起きないの?」
麻美がそう聞くとわんわんは頷き坂本は、首を横に振る
「起きないみたいだね」
「起きると思う」
ほぼ同時に答える坂本とわんわん
「どっちなんだよ」
麻美は困惑する
「お前さっき起きないから、逃げようって顔してたやん」
わんわんは坂本に告げると坂本は反論した
「ちげーし、武器弾薬を奪う会合があるから起きるって顔をしたんだよ」
麻美は呆れた
「本当にバカなの?顔で会話できるわけないでしょ」
恭子は呆れ顔をした麻美を落ち着かせ坂本に尋ねた
「じゃあ池田屋は起きるって事だよね」
「だと思う...」
「だと思うって...」
麻美は不安な顔をした
池田屋事件が起きなければ坂本達のこの先はない
事件が起きなければ、新撰組が歴史の表舞台に立つ事ができない
そう考えた坂本はある決断をする
「池田屋事件を起こさせる」
「どうするんですか?」
のりおは尋ねた
それに対し坂本は笑みを浮かべ答えた
「山南さんに言うんだよ」
「山南さんに?」
「ああ。あの人は俺たちに敵意を持ってないし、今までの言動見ても、味方であると思う」
たしかに今坂本達の話を真剣に、聞いてくれそうなのは山南だけである
更に坂本は話を進める
「新撰組の屯所を襲って、武器弾薬を奪い返しに来る事、古高の仇討ちも込めてね。これを山南さんに伝えて動いてもらおうよ」
「そうやって話すの?正直に話すの...?」
不安気な顔をして恭子は坂本に聞いた
それに対し坂本は頷き答えた
「んーどう話すかはわからないけど、大丈夫だよ。こうゆうの話すのうってつけの人が居るやん」
そう言うと坂本はわんわんを見る
「俺かよ」
「うむ...得意だろ?行き当たりばったりで話すのさ」
「まぁ....」
わんわんは軽く頷き返事をした
そして部屋の外にいる奥沢に山南を呼んできてもらう様に頼んだ
しかし坂本も不安であった
自分達の話を山南が、わかってくれても近藤達が
動いてくれるのか
山南が新撰組の総長であってもこの頃の山南はお飾り幹部なのである
実際、近藤と土方が新撰組を動かしている
だからと言って諦める訳にも行かない
そして山南が坂本達の所にやって来た
正念場を迎えた。




