第4章 激論
なんとか乗り切った坂本だったが色々話し合わなければならない事があった
まずわんわんは坂本に今後の歴史を聞いた
禁門の変
薩長同盟
大政奉還
明治維新
これらの事を簡単に説明する
新撰組の歴史を聞こうとした時、恭子が待ったをかける
「ねぇもっさんは新撰組の人達の生死を詳しく知ってるんでしょ?」
「まぁそうだね」
「私達はこの先、色んな人達と会うよね?」
わんわんは頷き答える
「うん。それがどうかした?」
「それを聞いちゃうとねぇ...」
「なんだよ」
恭子は少し顔を拒ませる
麻美は恭子が言おうとする事がわかり代弁する
「あれだよね。変に感情移入しちゃうって事だよね」
「うん」
「死ぬってわかったら助けたくなるじゃん」
言いたいことはわかる
誰でも仲良くなったら死んでほしくない
もし大事な人、大切な友人の死がわかるならそれを阻止するだろう
麻美は全員に提案した
「もっさんの知識は必要な時以外は使わないようにしない?」
「変に頼ると歴史が変わっちゃうし」
恭子も麻美の意見に賛成した
「そうだね、私もその方がいいと思う」
坂本はなんかやるせない気持ちになった
「えーなんか知ってる俺だけ嫌な気分やんか」
わんわんは不敵な笑みを浮かべ坂本に言う
「ええやん自分だけ知ってるんだから」
「言いたいやん」
「言わなきゃいいやん」
「いや言う山南さんは...」
麻美はふざけはじめた坂本に叫ぶ
「ダメ!!!それだけはやめて!!」
真剣に止める麻美に対してわんわんが麻美に質問する
「え?何?お前山南さんに惚れたの?」
顔をちょっと赤らめて麻美は答える
「そんなわけないじゃん」
そのわかりやすい反応した麻美に対して坂本はイラッと来て声を荒げた
「無理に決まってるだろ!!麻美ごときに山南さんが相手するわけないだろ」
「はぁ?んな訳ないじゃん!」
坂本のわかりやすい反応に麻美以外は思った
「単なる嫉妬じゃねーか」と...
わんわんは収集がつかないと思いこの場を仕切る
「まぁとにかく恭子の提案通りもっさんの知識は最低限しか使...」
と、言いかけたわんわんは突然考え込み会話をやめた
のりおは不思議に思いわんわんに尋ねる
「どうしました?」
わんわんは少し考えながら坂本に聞く
「あーねぇねぇ?ちょっと聞くけどさ、もっさんの知識を利用すれば金儲けできるんじゃね?」
その質問に対して坂本は反論する
「この時代に儲けても...」
「馬鹿だな...自分たちの祖先的な...いやお爺ちゃんのお爺ちゃんくらい人に儲け話しをしてあげれば...自分達が生まれた時にはもお金持ちに...」
わんわんのこの発言に麻美は呆れた顔で言う
「馬鹿じゃないの?ねぇ?」
恭子は同意したが...
坂本とのりおはアホみたいに浮かれた顔をしていた
その欲望に満ちたアホヅラを見た麻美は男どもに言う
「たく...だから男は...」
その時だった
恭子は手を広げてパチンと手を合わせながら笑顔で言う
「はい!みんな戻っておいで」
恭子の一言で我にかえる坂本達
恭子はこれまでの事をまとめた
坂本の知識は最低限にしか使わない
新撰組の隊士の生死は言わない
金儲けはしない
歴史を変えてしまう事をなるべく避けるためでもあった
しかしこの決め事が思わぬ展開を生む事になるとはこの時誰も予想してなかった




