第4章 激論
部屋に2人の男が入って来る
坂本達は言われた通り頭を下げていた
2人は坂本達の前に座りこっちの様子を伺った
「山南君はまだか?」
山南も同席する予定みたいだ
「少し待つか」
部屋には異様な空気が流れる
まだ2人の顔を見ることが出来ないが、目の前にあの近藤勇と土方歳三がいる
このありえない状況に胸の鼓動が鳴り響いてるのが感じられた
そんな坂本に対し、わんわんは顔を見たくなり、少しだけ顔あげて、2人を見る
チラッと見ただけだが、教科書やTVで見た事ある顔だった
しかしわんわんは思った...
土方歳三ってジャッ◯ーチェーンに似てる...
そんでもって近藤勇はめちゃイケに出てるオ○シズの眼鏡掛けてる女に似てる...
わんわんは隣の坂本にすぐ様、周りに気づかれない様に小声で囁く
坂本はわんわんに言われ気になって仕方なくなりゆっくりと顔あげて2人を見る
写真通りだと思ったが、わんわんの言う通り似ている。
というか、もうそれにしか見えなくなって来て笑いのツボに入ってしまう寸前だった
わんわんが再び呟く
「ねぇねぇ似てるだろ?」
「やめろ...笑ってしまう...」
坂本は顔を真赤にして耐えていた。
その顔があまりにも面白く、そしてこの笑ってはいけない環境に変に感情が湧き、わんわんも笑いのツボに入ってしまった。
2人とも必死で笑いを堪えていた
そしてタイミング悪く山南が遅れて部屋に入ってくる
山南は一言お詫びをして近藤の横に座った
隊士の1人が坂本達に顔あげる様に言った
後ろの3人は言われるがまま同時に顔上げた
だが坂本とわんわんは顔あげられない
なぜなら笑いを堪えているからである
顔上げない坂本達を見て、麻美達はびっくりして再び顔を伏せた
「なぜ顔を下げる、顔上げないか!」
隊士は強い口調で坂本達に言い放つ
それに驚いた麻美達3人は再び顔をあげる
しかし坂本とわんわんは顔をあげない
なぜなら笑っているからだ。
顔を上げない坂本達を見た3人は再び顔を伏せる
顔を上げない坂本達に麻美達は混乱していた
(何?なんなのよもう)
おちょくってる様にも見える坂本達に土方が怒りをあらわにし激怒した
「貴様ら死にたいのか?」
笑い必死で堪えてるわんわんと坂本の体に異変が起きる
堪えすぎて体が微妙にプルプル震え出した
それを見た近藤が土方に言う
「歳よ。この者ら恐怖で震えているではないか」
恐怖で震えているのではない
最後にしますが...
笑いを堪えているのだ
それを聞き土方が薄べ笑いを浮かべ一言言う
「ふっ。いきなり殺すことはせん。貴様らを詮議した後だ」
それを聞いた山南が土方に穏やかに言い放つ
「土方君、詮議して彼らを解放する約束のはずですが...」
「山南君、身の潔白が晴れればと言ったはずだが」
そう言うと土方は坂本達に顔あげる様に再度要求する
落ちついて来た坂本とわんわんは顔をゆっくりあげ、それを見た2列目の麻美達も顔上げた
冷静になって2人を見た坂本は、自分の身が危険にも関わらず、この状況に感極まり目頭を熱くした
そして坂本達の運命が決まる詮議が始まる




