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運命の絆  作者: ふじわら
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第15章 祇園大騒動

部屋に戻る途中、麻美が坂本に恭子の事を尋ねる。


「ねぇもっさん?キョーは後どれくらい生きれるのかな?」

「うーん。人によるけど、安静にしてれば3~5年...」

「3年...」



麻美はショックで落胆を隠せなかった。


「お前あんま恭子の前で顔に出すなよ」

「うん...わかってる」


そして2人は藤堂と恭子が待つ部屋に戻る。


「藤堂さんお待たせしました」

「お帰りなさい」

 

恭子は邪気のない笑顔を2人に見せる。


「おかえり」

「ただいま」


2人は席に戻り酒を飲み直した。

 

一方その頃、わんわん達がいる飴屋では...

 

酒を飲みながら高杉と龍馬が難しい話をしていた。


「高杉さん長州はこれからどうするがぜよ?」

「この間の禁門の戦、4カ国との戦、幕府との戦で長州はもうボロボロじゃ、保守派は滅亡を恐れて、幕府に恭順を示しておるのが現状だったのだがこの間、腰抜けの保守派を一掃したんじゃ」


この時期の長州は、禁門の変、4カ国連合艦隊との戦で滅亡寸前だった。


更に幕府による、長州討伐の動きがあり、その事で長州では保守派が勢力を高めいた。


このまま幕府に恭順を示し、ますます長州を窮地に追い込む事になる事を恐れた、高杉晋作が伊藤と共に挙兵をし立ち上がった。


保守派を一掃し、藩の実権を握る事に成功した。


たらればになるが、もし高杉晋作が挙兵してなかったら、倒幕は今よりもっと後になっていたのは間違いない。


もちろんこの時の高杉達は、そんな事など知るよしもなく、今後について話し合いをしていた。


龍馬はこの頃から、薩摩と長州に手を組んでもらい、倒幕の思想を持っていた。


だが8月18日政変、禁門の変での薩摩へ恨みは根強く、そう簡単には事が上手く行かないのは龍馬もわかっていた。


そんな難しい話をしている高杉達に、わんわんとのりおは、つまんなさそうに聞いていた。


坂本ならともかく、2人は歴史に全く興味がない。


そんな中、おゆき中心とする6人の遊女が部屋に入って来る。



6人は部屋の入り口で正座をし、深々と頭を下げていた。


そして遊女は顔を上げる。


わんわんとのりおは待ってましたと言わんばかりの顔をして、ゆっくりと顔を確認した。



一人一人顔を確認する2人。


美人揃いで大興奮していたが、右端にいる遊女に2人は驚愕した。


「何でアイツが居るんだよ!!」

「本当ですよ!」


右端に居た遊女は2人に気がつき、ニコリと笑った。


2人は目を逸らした。



その遊女は向かいの「出穴」に居るはずのブスだった。



蘇るのりおの悪夢。


わんわんはのりおがまた荒れる事を懸念したのだったが、一言で片付けた。



「まぁ...しゃない」


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