第14章 山南の置土産
翌日坂本とわんわんは山南の言う呉服屋に向かう事にした。
呉服屋に到着すると店の大きさに驚いた。
「店でかっ!」
「老舗ってやつだな」
恐る恐る中を覗いてみた。
「着物だらけや」
「まぁ中入るか」
2人は店の中に入った。
すると店の主人らしき人物が話しかける。
見るからに清楚で品がある。
「いっらしゃいませ」
深々と丁寧におじきをしてきた。
「どうも、あの山南さんにここに来る様に言われて」
「そうでしたか、山南様の...奥へどうぞ」
坂本達は言われるがままついて行く。
奥の間の6畳ほどの部屋に通され、座布団が敷かれそこに座った。
しばらくすると、主人がお茶を持って来て2人に出す。
2人は御礼を言ってお茶を口にする。
「申し遅れました、私はここの呉服屋を営む木島と申します」
主人は2人に丁寧に挨拶をし、坂本達も丁寧に挨拶をした。
そして本題に入る坂本。
「あの山南さんからここに来れば、僕らの欲しい情報が入ると言われて...」
「はい。伺っていますよ」
「見せて頂けますか?」
「少々お待ちください」
そう言うと、主人は部屋を出て行き、紐で縛られた黒い箱を持って来る。
「10日くらい前でしょうか、どこで聞いた来たのかわかりませんが、山南様が突然現れまして、この箱の事を聞いて来ました」
「はぁ...」
「そして近いうちに山南様の知り合いが、訪ねて来るので、この箱の中身を見せてあげて欲しいと...」
「山南さんが...」
「これは我が家で250年以上保管してきた物です。中身を見ても何て書いてあるのか、私どもにはわかりません、出来れば教えて頂きたい」
坂本とわんわんは顔を見合う。
「わかりました。お役に立てるかわかりませんが、見させて頂いてよろしいですか?」
「どうぞ」
坂本は紐を解くと箱を開けた。
中から5本の巻いてある紙が出てくる。
その中の1本を丁寧に取り上げてゆっくりと開く。
坂本とわんわんは中身を見て驚愕した。




