瓦礫の洗礼
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破裂音が耳を劈き、爆風が砂を巻き上げて視界を曇らせる。
荒れ狂う気流を前にして、継ぎ目を軋ませる簡易テントは、夥しい火の粉の中に佇んでいた。
思い立ったように腕組みを解いたフェルナンドは、地図上の駒を動かすと、深々と溜息を吐く。
パイプ椅子の背もたれに体重をかけ、ゆったりと脚を組み替える。
磨き上げられたエナメル靴の先で、月光が煌めいた。
「ふむ……」
黄金の双眸が、ランプの光を反射する。
ガラスの向こうで炎が揺れ、影が踊る。
「医療テントに5、役場に7、食糧庫に4……といったところか」
片眉を上げながら、彼女は顎に手を当てた。
手慰みに白いポーンを持ち上げると、揉むように掌中で転がす。
絶え間なく響く金属音はおろか、時折聞こえてくる絶叫でさえ、彼女の思案を阻むことはない。
「少ないな」
「どうされたのですか、団長?」
フェルナンドの隣で後ろ手を組み、佇む男が、覗き込むようにして視線を落とす。
その眼には、純粋な疑問の色が浮かんでいた。
「想定より、太陽派の軍勢が少数だ」
「それだけの精鋭に絞ったということなのでは?」
「不心得者」
彼女は駒を手放し、男を見上げた。
投げ出された駒が、別の駒と当たって音を立てる。
「奴らは、そこらの雑兵でさえ兵器に変える力を持っているのだ。少数に絞るという行いは、武装を減らす愚行も同義。進んで、そのようなことをすると思うか?」
「……失礼いたしました」
「道理に反する行いがあったらば、そこには裏があると見るべきだ。第二波があるのか。動員を阻む何かがあったのか。或いは」
机の隅に置かれた斥候の報告書に手を伸ばし、眼を細める。
「ゴール村を奪取するというダリウスの言葉自体、欺瞞であるのか」
「欺瞞……」
「エイダン=アリアンデル。貴様は今、何を考えているのだ?」
一際大きな爆発が轟き、テントを乱暴に揺らした。
遙か前方に聳え立つ瓦礫の山——村の正門の残骸の周りには、最早誰1人として立ってはいない。
ただ、オイルを垂れ流して燃え上がるランタンの残骸が、黒い点のように浮かび上がっている。
「クレマン」
「はっ!」
フェルナンドの後ろ姿をじっと見つめていた薄茶髪の男は、不意に名を呼ばれ、反射的に返事をした。
襟の先まで整えられた制服の胸元では、若獅子が枝を掲げている。
「3箇所それぞれの担当班にコンタクトを取り、第二波に警戒せよと伝えろ」
「団長は引き続きこの場で指揮を?」
「いや」
フェルナンドは重い腰を上げると、皺を伸ばすように腰回りの布を引っ張る。
その視線は、テントの背後に広がる鬱蒼とした森に向けられていた。
「暫く席を外す。この眼で確認したいことがある。貴様が帰るまでには戻るとも」
「御身の警護は」
「必要ない。我輩に手を出す胆力など、彼奴等にはないからな」
フェルナンドの声音は、いつも以上に冷たかった。
クレマンは、自身の鼓膜が凍りついたような錯覚に陥る。
背筋を伝う寒気は冬夜が故か、はたまた。
引き下がったクレマンは、ぎこちなく頷く。
「では、我輩は——」
「団長!フェルナンド団長!」
慌ただしい足音が近づいてくると共に、息も絶え絶えな様子の女がテントへ駆け込んでくる。
彼女は口元を布で覆い、深々と黒いフードを被っていた。
厚底の鉄靴は泥に塗れており、矢の刺さったような跡がある。
「お伝えしたいことが!!!」
女は口の覆いを剥ぎ取ると、両膝に手を当てた。
フェルナンドは手袋の端を伸ばしながら尋ねる。
「聞こう。何があった?」
「報告いたします。30度の方角から——」
焦げ臭い香りを、鋭い夜風が運ぶ。
フェルナンドは斥候の言葉を耳にすると、倒れたままの駒を掴み、地図の上へと新たに置いた。
*
天高く掲げられた血塗れの戦斧が、ヴィオラの首筋に向かって振り下ろされる。
彼女は後ろに跳びながら、具現化させた《恋人》の刃を真っ直ぐに打ち出した。
斧が頬を掠めると同時に、刃がダリウスの胸を切り裂く。
鮮血が飛び散り、肉壁の向こうの肋骨が剥き出しになった。
顎を伝うのが汗か血か、判別する余裕もない。
「ハッハァ……痛い、痛いなァ……」
大男は笑っていた。
負ったばかりの傷が、すぐさま肉と皮に覆われていく。
何度見ても、その様はヴィオラの知る摂理に反していた。
違和感が常識を揺さぶり、嫌悪感を誘う。
「何、言ってんだ。アンタがお望みなのは、その痛みなんだろ?」
荒い呼吸を整え、銃の残弾数を確かめる。
二の腕に負った傷から、どくどくと血液が流れ出す。
ヴィオラは上着の裾を千切ると、包帯代わりに巻いて結び、締め付けた。
「あぁ。想像以上だ、ヴィオラ=プロフリゴ」
「チッ。そうかよ、化け物」
「……化け物、か」
湿った音を立てている傷口に、ダリウスは視線を落とした。
どれだけ攻撃を受けようと、何事もなかったかのように再生する身体。
あらゆる外傷も、彼の歩みは阻めない。
「確かに、もうWUBAには参加できねぇだろうな」
「WUBA?」
「なんだ、知らんのか。血の気の多いヤツなら、大体知ってるもんだと思ってたが」
意外そうに男は眉を顰める。
斧を握り直し、立ち上がった彼は、声を上擦らせて続けた。
「世界連合のボクシング大会だよ。俺はボクシングが大好きでなぁ……シーズンの終わりに、よく招かれたものさ」
「ハッ。その化け物じみた再生力を、観衆に見せつけてやるのかよ?」
「まさか。それじゃあ試合にならないだろう?ルールとレギュレーションは大事だ。それくらい、俺だってよく知ってる」
火照った身体に、夜の空気がひんやりと染み入る。
ナイフの峰で肩を叩きながら、ヴィオラは頬を伝う血を拭った。
ダリウスの巨体越しに、堆く積み上がった瓦礫の塔が揺れている。
「……なぁ。アンタ、どうしてそんな身体になったんだ?」
「それは言えないさ。そうだな……ここは太陽派らしく、恩賜とでも言っておくか」
「恩賜ね。にしては、腹の辺りが痛々しいけどな」
首に手を当て、ぼそりと吐き捨てる。
ヴィオラは、鎧の隙間から見え隠れする黒焦げの地肌をじっと見つめた。
炭化した皮膚が次々と剥がれ落ち、治る気配がない。
それはごく自然なことだ。
だが、だからこそ、あまりに不自然に思えた。
「ハハ、そうでもないさ。この程度の火傷で、俺は強くなれたんだからな」
「……」
「ただ、1つだけ残念なところがある。この力はフェアじゃない」
ダリウスは肩をすくめ、首を横に振った。
肉が傷を埋める音は、もう聞こえてこない。
「フェア?」
「お前。本当は、殺し合いの相手を気にするようなタイプじゃないだろ?」
「あ?いきなりなんだよ」
「戦闘スタイルで分かるさ。先手必勝、手数、敏捷性。だらだら語り合うくらいなら、さっさと黙らせちまおうって手合いだ……なぁ?」
一転、ダリウスは表情を強張らせ、ヴィオラを睨みつけた。
口端の青痣が、痛々しく腫れ上がっている。
「体力の限界なんだろ?だから、そうやって時間稼ぎしてるのさ」
「ハッ、どうだか」
彼女は、愉快そうに口角を上げた。
ナイフを構え直し、血液の混じった唾を吐き捨てる。
吹き荒ぶ風が、アメジストのような短髪を靡かせた。
「傷が治るどころか、体力も底なしってか?ま、確かにフェアじゃねぇよな」
「だろう?このままじゃ、お前は勝てん。どうするつもりだ?」
ダリウスは斧を掲げ、鋒をヴィオラに突きつける。
2人の間合いは、一歩踏み込むだけで無いも同然となるだろう。
炎の光を反射して、刃が鈍く光る。
「勝てない、か。だったら——」
砂埃が上がると共に、ヴィオラの姿が消えた。
ダリウスは反射的に見返り、斧を振り抜く。
「……!」
手応えはない。視界に影が落ちる。
彼女の低い声が、反響するように降り注ぐ。
「実際に私を殺してみろよ。そこまで言うんだ、できるだろ?」
銃声が響き、ダリウスの眉間に穴が開いた。
脳髄を貫いて抜けていく銃弾が、赤い尾を引く。
同時に、繰り出された男の拳が、ヴィオラの鳩尾を抉った。
ヴィオラは歯を食いしばり、衝撃を飲み込む。
そして、宙に浮いたままダリウスの腕を掴むと、両脚を振り上げて挟み、全身を使ってぐいと捻った。
関節から、砕けるような異音が聞こえてくる。
「どんな傷でも、治る時間は同じなのか!?なぁ、教えてくれよ!」
ダリウスの肩を蹴って後退し、地面に着地する。
すかさず、男のこめかみに向かって右脚を振り上げるも、分厚く大きい手が、ヴィオラのハイキックを受け止めた。
額に手を当てながら、ダリウスは声を漏らす。
「ぐ……これが、脳を抉られる感覚か……」
「ハッ。流石のアンタも、初めて味わう痛みだったか?」
「そうかもしれん」
足首を掴んだまま、ダリウスは前触れなく斧を振り上げた。
ヴィオラもまた、咄嗟に刃を具現化し、万力のような彼の手を切り飛ばす。
だが、想像以上に脚の感覚が鈍い。
太腿を厚い刃が抉り、紅い血が噴き出す。
「……チッ」
「なら、俺からもお返ししてやらないとなぁ……!」
「バカ言ってんじゃねぇよ。脚の怪我なんざ、こちとら日常茶飯事だっての!」
斧を捨て、掴み掛かるダリウスを、ヴィオラは正面から受け止めた。
少しでも気を抜けば押しつぶされてしまう、そんな危機感が全身を襲う。
戦いがもつれるにつれて、捌けたはずの攻撃が、身体を掠めるようになっていく。
「オラァッ!どうした!このくらい!どうってことないだろう!?」
「当たり、前だッ……!」
双方の拳が交差し、互いの頬を打ち付ける。
よろめいて後退りしたのは、ヴィオラの方だった。
傷と疲労の蓄積が、実力差を容赦なく埋め立てる。
鋭い拳に切り落とされた髪が、花びらのように散った。
彼女は唇を噛み、ナイフを握り直す。
「なら、これは防げるのか?」
やっとの思いで踏ん張ったその時、ヴィオラの視界を鈍色が覆った。
風切り音が意識を席巻し、遅れてその正体を斧だと突き止める。
ヴィオラは咄嗟に、《恋人》の盾を展開する——
「オルガンの能力か。遅いな」
間に合わない。
視線だけが、凶器の弧を追う。
斧の柄の先が、彼女の胸を強烈に突いた。
「ごっ——」
瞬きの間、ヴィオラの呼吸が止まった。
視界が白み、輪郭がぼやける。
次いで、腹部に広がる鈍痛を彼女は認識した。
どうやら、その隙に蹴りを入れられたらしい。
自分が勢いよく吹き飛んでいると解するまで、数秒を要する。
勢いを殺すことも、何かに捕まることもできない。
辛くも、衝撃を吸収する盾を背後に張り巡らす。
瓦礫の山へと衝突した彼女の背中を、激しい衝撃が襲った。
「はァ……はァ……」
ヴィオラの身体を受け止めた瓦礫の塔が、頼りなく揺れる。
彼女は身体の欠損を確かめるように、ぎこちない動きで全身を撫でた。
呼吸もままならない程のショックが全身を蹂躙し、激痛が感覚を鈍らせる。
破れかぶれに展開したベールのお陰か、致命傷は免れたらしい。
ただ、手が下腹部に触れた瞬間。
「チッ……」
彼女は、舌打ちを漏らすことしかできなかった。
細い鉄パイプが、脇腹を貫通している。
「クソが」
「勝負あった、か」
悠々と歩み寄るダリウスのつま先が視界に入る。
男はどこか、悲しげな表情を浮かべていた。
背中に触れる瓦礫が冷たい。
夜風に晒され、痛みがより鮮明に感じられる。
「俺は戦士に対して礼を欠かさない。遺言はあるか?」
斧をヴィオラの鎖骨に当てがったダリウスは、絞り出すような声でそう言った。
磨き上げられた広い刃の表面に、脂汗を額に浮かべた彼女の顔が反射する。
「遺言、ね」
「残さない主義だというのなら、それでもいいだろう。だが、勇士たるもの、伝えたい言葉の1つや2つはあるだろう?」
「じゃあ、代わりに聞かせてくれ」
ヴィオラは顔を上げ、真っ直ぐに男を見つめた。
死闘を繰り広げておきながら、傷1つない顔。
疲労の感じさせない、まっさらな顔。
だが、眉間には、口元には、目端には、治しても治しきれない深い皺が刻まれている。
「アンタの目的は本当に、村を奪うことなのか?」
「……どういう意味だ?言っただろう、俺は村を取り返しに来たと」
「ハッ。そうかよ」
ヴィオラは、反吐が出るとばかりに吐き捨てる。
一際強烈な風が吹き、背後の塔がギィギィと悲鳴を上げた。
炎が燃え盛っているのに、やけに冷たい夜だ。
「なら、都合が良いってもんだな!!!」
《恋人》の刃の放たれる音が耳元を過ぎり、ダリウスは腰を沈める。
それは、衝撃に備える衝動的な行動だった……が。
「馬鹿が。上だよ」
「……!」
刃はダリウスを避け、翻って瓦礫の山の中腹を切り裂く。
不安定だった木材、鉄パイプ、家具の塔は、音を立てて崩れ去った。
炎に照らされていた視界は一瞬にして闇に閉ざされ、轟音と共に残骸が降り注ぐ。
「ぐぅぉぉぉおおお!」
ダリウスは両腕を交差させ、身を屈めて瓦礫から身を守る。
視界の端で、薄いクリーム色の光が煌めいた。
男は理解する。
それは、《恋人》の盾の光だと。
しかし、気がついた時にはもう遅かった。
少しでも対応しようと、瓦礫の隙間から見える紫色の髪を追う。
彼女はその手に、尖った鉄パイプを握り締めていた。
脇腹の穴からは、星空が窺える。
「ダリウス!」
残骸の雨から抜け出し、脇腹から鉄パイプを引き抜く。
痛みはとうに、思考の埒外に追いやられていた。
机の、椅子の、箪笥の燃え殻を足がかりに、ダリウスの頭上を取る。
不意に、彼と眼が合った。
状況を理解したのか、瞳が揺れる。
槍のように尖ったパイプを引き絞ったヴィオラは、あらん限りに叫んだ。
「くたばりやがれぇぇぇえええッ!!!」
重力に任せ、槍を突き出す。
鋭利な先端は、身体を丸めるダリウスの肩甲骨を食い破り、心臓を潰して腹部を裂いた。
だが、それだけでは。
「もう、いっちょぉッ!」
倒れ込んだダリウスの身体に伸し掛かり、周囲に転がっている瓦礫から鋭利な木片を探し取り、突き刺す。
切っても再生されるならば。
撃ち抜いても無意味ならば。
そこに、傷を作り続ければいい。
即ち、全身を串刺しにし続ければいい。
「にぃ、さぁんッ!」
「がぁッ——」
鉄パイプを刺し。
机の脚の残骸を刺し。
錆びた包丁を、鍬を、鎌を、釘を、足下のダリウスに突き刺した。
飛散した鮮血が、頬を濡らす。
ヴィオラは最後に、瓦礫の中からシャベルを引き摺り出し。
「じゅ、うはちっ!」
ダリウスの首筋を貫いた。
彼は既に、ぴくりとも動かない。
ヴィオラはよろめきつつも後退り、瓦礫の山から転がり落ちる。
投げ出された彼女は背中を打ち、荒い呼吸の中で胸を波打たせた。
あの、耳に障る再生音は聞こえてこない。
聞こえるのは、自分の呼吸音だけ。
「ふぅ……はぁ……」
止めどなく血液の流れ落ちる脇腹を抑え、空を見上げる。
無理が祟ってか、ぼやけていた視界はより朧げになっている。
夜空に浮かぶ星々を見分けるなど、できそうもない。
眼を閉じ、風に耳を澄ませる。
銃声、炸裂音、悲鳴、自身の呼吸。
それらが、毛羽だった心を落ち着かせてくれる。
「ぶ、ふぅ……」
「……あ?」
の、はずなのに。
彼女のものではない声が、息を吹き返すのが聞こえた。
聞こえてしまった。
ヴィオラは溜息を吐きながら、上体を起こす。
崩れ去った瓦礫の山の下から、それは響いていた。
「み、ごとだ……」
ダリウスは早くも腰を上げ、立ち上がろうとしていた。
全身に突き刺さった異物という異物を乱雑に引き抜き、山の中から顔を出す。
ここまでくれば、最早清々しさすら覚えてしまう。
ヴィオラは思わず、鼻を鳴らした。
「ハッ。何が、見事だ、だよ……」
「いいや、これは冷やかしなんかじゃない」
ボロボロの鎧を引き摺り、黒く染まった腹を抑え、ダリウスは山から飛び降りる。
右手には、処刑人の斧が握られていた。
歩みの軌跡を、流れ落ちた血が彩る。
「再生するなら異物で阻害すればいい、か。もしこれが、その場での思いつきなんかじゃなければ、俺はひとたまりもなかっただろう。痛みのオーバーフローで俺を失神させたのはお前が初めてだ。誇れ」
最初は乱れていた歩みのリズムが、段々と整っていく。
ヴィオラはその音を聞きながら、言葉を漏らした。
「ハッ。敗者を褒めるのが、アンタの趣味なのか?」
「いいや、違う。俺はアンタに敬意を表していて——」
星空を見上げていた彼女の視界を、煌めく刃が侵す。
「だからこそ、確実に殺すのさ」
ヴィオラは眼を瞑った。
盾を張る集中力など、既にない。
呼吸をしているだけで生命力が尽きてしまいそうだ。
斧の鋒が空気を切り裂く。
一抹の後悔と諦念が、走馬灯のように脳を過ぎり。
「三の弾丸——アステラス」
飽きるほど聞いた青年の声が、らしくない諦めを一掃する。
首を跳ね飛ばすはずだった刃は、ダリウスの右腕ごと瓦礫の中に吹き飛んだ。
眼を開き、首を捻る。
「お前……!」
ヴィオラは、衝動的に声を上げた。
視線の先で、二丁拳銃を携えた青年が苛立たしげな表情を浮かべている。
彼は徐にヴィオラの脇腹へと眼を遣り、撃鉄を起こした。
お疲れ様でした。
前回短めだった分、今回は長めに。
フェルナンド視点とヴィオラ視点のダブルスで本日はお送りいたしました。
エイラパートのしっとりとした雰囲気と異なり、彼女らは元気で活発ですね。
ヴィオラなんか、主人公らしからぬ泥臭い戦い方ですよ。
そういうところを、筆者は気に入ってるんですけれども。
無限の再生力を有するダリウスに、どう太刀打ちするのか…まだまだ2人の戦いは続きます。
そして、そしてですよ!
最後には、みなさんご存知の青年の姿が!
凡そ3ヶ月ぶりでしょうか、筆者も待ち望んでおりましたよ。
まぁ、次話はまた視点が変わるんですけどね。
次は誰視点かな……楽しみですね。
書く側も気合を入れなくては。
最後になりますが、感想やレビューなどいただけると本当に嬉しいです。
執筆の励みになりますし、1つ1つじっくりと読まさせていただきます。
それでは、りんどうでした。




