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何のために生きるのか  作者:
日常
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5/13

太る

太ったか?


無職になってから、運動をしなくなった。

工場での仕事は基本立ち仕事で、始業から終業まで、休憩以外は立ちっぱなし、歩きっぱなしがほとんどだった。

あの頃のスマホの歩数計は、一日に一万五千から二万の数値を叩き出していた。


戦闘力かな?


今はなんなら一日中家にいて、一歩も外へ出ない日もあるくらいだ。

あの頃に比べれば、筋肉が減って脂肪が増えたのは間違いない。

案外、時間があった方が、したくないことはよりしたくなくなる。

そんなことに気がついた。


なら、食事制限をするべきか。


今でも三食、おやつ付きの生活を続けている。

なんなら自分で作るのが面倒で、外食や出来合いのもので済ませてしまうことも増えた。


緑も減った。茶色が増えた。


栄養バランスなんて言葉とは、すっかり縁遠い生活になっている。

ただ正直なところ、食事はこの何もない生活の中で数少ない楽しみでもある。

だから、そこまで制限したいとは思えなかった。


そうやって何でもかんでも嫌だとわがままを言っているのは承知の上だ。

それでも、どうにかしないといけないことくらい、自分でもわかっている。

だから運動を始めるとか、料理を覚えるとか、そういう前向きな答えを出せればよかったのだろう。


僕は諦めた。

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