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実力差

 ハリーは両肩を突かれ両腕が使い物にならなくなった。


 ライムは緊急事態を察知してアイラに避難するよう指示を出す。


「アイラちゃん、ここからなるべく離れて!」


「わかった」


 アイラはライムの戦いの足手まといにならないように村の入口へと向かう。


 だが、オルタはその動きを見逃していない。


 素早い動きでアイラの前に回り込みアイラを捕らえた。


「おっと、お嬢ちゃん。逃がすわけにはいかないんだ」


 オルタがアイラの腹に強烈な一撃を加えると、アイラは悲鳴を上げる間もなく崩れ落ちた。


「アイラちゃん!」


 異変に気が付いたライムの悲鳴に近い叫び声が辺りに響いた。


 ライムは背後から何者かの気配を感じる。


「お嬢ちゃんの心配する暇が有ったら、自分の身の心配をした方がいいんじゃないか?」


 ガイルの囁き声だった。


 あんなに離れていたのに、いつの間に背後を取られた?


 慌てて飛び退くライム。


 ハリーを見ると地面をのたうち回って完全に戦えない状態だ。


 2:3で明らかに有利な状況だったのに、一瞬でライム以外が戦えない状態になった。


 これは……圧倒的な実力差で(もてあそ)ばれているの?


 ライムは冒険者としての実力は低くないと自負していたし、ハリーもかなりの実力者だ。


 それなのに、まるで子どものように弄ばれるとは……。


 どれだけ目の前の敵は強いんだろう?


 ライムはこれから体験するであろう恐怖に(おのの)いた。


 オルタがガイルに乞う。


「この女は俺にやらせてくれないか?」


「オルタ、お前また余裕をぶっこいてやられるんじゃねーぞ」


「さっきは遊び過ぎた。もうあんなミスは懲り懲りだぜ」


「その女はお前に任せる」


 ガイルはそう言うとハリーの元に向かう。


 うつ伏せとなったハリーの胸を踏みながらガイルは笑う。


「あいつはお前の女か? 最後の姿をその目にしっかりと焼き付けておくんだ」


「この野郎!」


 ハリーの言葉とは裏腹にガイルの踏みつけでハリーは身動き一つとれなかった。

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