新たなる援軍
PC壊れて今日も短いです。
ジャックスは逃げ遅れた冒険者を助けて回る。
ゴブリンの巣には所々村人だった者が殺到している箇所があったが、多分そこが新人冒険者が襲われ抵抗している現場だろう。
ジャックスの一撃で村人だった者の群れが倒れた。
「大丈夫か?」
「なんとか生きながらえてます。もう駄目かと思いました」
「頑張ったな。俺に着いて来い」
これで助けたのは4人だ。
ざっと見た所、広場で残っている村人だった者との争いはあと2か所だ。
これならすぐに片が付いてロバートだった者の加勢に戻れる。
その時、肩に大剣を担いだ余裕しゃくしゃくの中堅冒険者が現れた。
援軍だ!
ちょうどいい。
この冒険者に新人冒険者の面倒を押し付けて、おまけに残り2か所の新人冒険者の救出現場も任せてしまえば今すぐロバート戦の加勢に戻れる。
ジャックスは中堅冒険者に指示を出した。
「ちょうどいい所に来てくれた。お前に新人冒険者の救出を任せる。助けたら村まで戻って、村にいる新人冒険者の護衛をして……」
そこまでって、ジャックスはとんでもない事に気が付いてしまった。
この冒険者は『オークの巣の討伐に来て行方不明になった冒険者』のマックスだったのだ。
あの冒険者は新人に毛が生えた程度の実力でここまでの貫禄は持っていなかったはずだ。
つまりこの冒険者も乗っ取られているんじゃないかと、ジャックスは冒険者ギルドの長として違和感を感じまくっていた。
「お前は何者なんだ?」
冒険者はジャックスの言葉を聞いて笑った。
「貧弱な人間の冒険者らしく演技をしてたんだが一瞬でバレてしまったか」
冒険者は肩から大剣を降ろす。
「俺たちはリリアク親衛隊が一人、『荒天のゲイブ』。いつまで経っても仲間が戻ってこないと思ったらこっちにも人間どもがいたんだな」
やはりこいつも中身が入れ替わっていたのか。
こいつも入れ替わっていたということは、残りの行方不明の冒険者も乗っ取られている可能性が高い。
ジャックスは全身の神経で辺りを警戒しつつゲイブに聞く。
「お前も入れ替わっていたんだな。他の奴らはどうしてる?」
「他の奴ら? 他のリリアク親衛隊なら、村で冒険者狩りを楽しんでいるぞ」
「なんだと!」
激戦に巻き込まれないように初心者冒険者をオークの巣から逃がしたのに……。
俺の采配は最悪の結果をもたらしたらしい。
ジャックスは後悔しまくった。
だが、本当の後悔はこれから始まるのをジャックスはまだ知らない。




