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意外な返答

 取り調べは続く。


「村長だった『インキュバス劣種』の方はどうやって倒したんだ?」


「それはもう、激闘の末に……」


「その割には素材が痛んでないんだが……。本当だろうな?」


 ギルド長は睨みつける様に俺の顔を覗いて来る。


 やべえ、嘘がバレてる。


 俺は本当のことを言うことにした。


「村長の館をサキュバスのレイカが操ったグレート・トレントがぶん殴って潰したら、村長が飛び出してきて……グレート・トレントの姿を見て呆然として固まっていたのでその隙に真っ二つにしました」


「ちょい待て! それは本当か?」


「村長を真っ二つにした事ですか? あれは雑魚でしたね」


「違う! グレート・トレントだ!」


 あー、そっちか。


「なんか森の主らしいですね。レイカが操ってました」


「フォレスタリアのグレート・トレントと言えば異常な回復力で討伐出来なかった難敵で王国の騎士団の大隊を派遣しても壊滅して倒せなかった魔物だぞ! そんな物を操れるわけが無いだろ! 嘘も大概にしろ!」


「そう言われても……操れてたんだから……ねぇ……」


「これは正式な取り調べなんだぞ! 嘘ばかり並べるなら、衛兵を連れてきて拷問まがいのことをして本当のことを吐かせるぞ!」


「そう言われても本当のことですから……。ちなみに、グレート・トレントは村長を倒して用が済んだので始末しておきました」


「グレート・トレントを倒しただと!」


 それを聞いた村長は椅子からコケて落ちそうになっていた。


 そこまで驚くことかな?


 レイカはグレート・トレントをサクッと倒してたんだからあれも雑魚だろ。


「嘘だと思うなら、フォレスタリアへ行って確認してきてください」


 そこへサビア屋に行って俺がレイカを買ったことを確認しに行ってた部下のギルド職員が戻って来た。


 相当急いでたのか今にも心臓が止まりそうなぐらい息切れしてたので、ギルド長は深呼吸をさせる。


 息が整った部下の職員が話始める。


「サビア屋の店主に確認してきました」


「それでどうだった?」


「サキュバスは突如サビア屋から消えたそうで、恐らく盗まれたんだろうとのことで被害届を出そうとしていたとのことです」


 ちょい待て、なんだそりゃ!


 俺が声を荒げようとしたらギルド長の方が先に叫んだ!


「てめー! サビアを盗んだのか?」


「違いますって! 金貨5000枚で買ったんです!」


「サキュバスが金貨5000枚で買えるわけが無いだろう! 嘘も大概にしろ!」


「本当なんですって……」


「じゃあ、買った証拠の領収書でも出してみろ!」


「ツケで買ったので領収書は……無いです。これからツケを払うとこです」


「ツケだと? 金を払わずに借用書も無しで帰って来ただと? それを盗んだって言うんだ! 衛兵の詰め所でタップリ絞ってやるからな! 覚悟しろ!」


 こうして俺は衛兵の詰め所の豚箱に放り込まれ、レイカはサビアの首輪を付けられてサビア屋に引き渡されることになったのだった。


 土砂崩れ確認の依頼を受けただけなのにどうしてこうなった……。

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