カラ「楽しい!」
最近さあ。また思うようになったんだよね本当。
え?今度は何を思うようになったかって?
それはなあ、カラの事だよ。
カラの奴、ヒロヨシとずっと二人っきりで遊んでるんだよ、ヒロヨシも他の友人らしき人物も居ないみたいだし、この二人を端的に表すのなら、まさしく一心同体、一日中会わない日なんて存在せず、二人っきりである。
まあ、つまりこの状況を見て、俺がどう思ったのかというとねえ。
リア充爆発しろ。
いやまて、そう俺を批判するなよ。
だってさあ、どういても最高な人生送ってるよねこいつ等、容姿は別にそこまで凄いとは思わないけどさ、男女二人で寝っ転がったり、一緒に悲しい事を分かち合ったり、励ましあったり、辛い仕事を協力してやったり、キスまでは行かないんだけど、なんだかこう言うの見ると昔人間だった頃の本能ていうか、妬みがさあ、爆発するんだよ。現状俺パンツだし。余計そう思うんだよ。
しかもそれだけならまだいい、しかし、ある時を境に、俺は遂にある事に気づき、そしてある事を恐れ始めたんだよ!
なんだと思う?
それはな…
それはカラちゃんをこの少年、ヒロヨシに奪われてしまうのではないかという恐怖なのだよ諸君。
遠くない将来、俺の政策によって美少女化されたのカラちゃんを目の前にする思春期を迎えてしまったヒロヨシ。
思春期を迎えてしまったヒロヨシが、一体美少女となったカラに対し、どのような行動を起こすか、バカでもわかる。
ヒロヨシの事だから行き成り襲う事はないだろうけど、絶対美少女化したカラちゃんに告白するだろうな絶対。
そして、問題はこれだけじゃないんだ、そう、ヒロヨシがカラに告白するだけならまたそれでいい、カラがヒロヨシの告白を断ればそれで万事解決するし、別にカラがヒロヨシに告白されたからと言って、カラそれを受けなければ、俺の考えるカラが奪われてしまうと言う最悪の事態は避けられるのであって、なにも心配することはないであろう。
だが…だがな。
現状じゃあ99%、ほぼ100%の確率でカラはヒロヨシの告白を受け取ってしまうであろう、これは信頼できる情報だ、なにせソースは自分だからな。
カラのステータスを見れば分かるが、ぶっちゃけ見なくてもカラがヒロヨシの告白を受け取ってしまうというのは、観察するだけでも一目瞭然でわかるわ。
毎日毎日、友達も居ず、いじめたれていたカラに、唯一一人、自分までもがいじめられてしまう可能性があるにも関わらず友達になってくれた男の子、襲われても助けてはくれないが、それでもカラの気持ちを分かち合ってくれ、親身になって相談にのってくれる唯一の友達、そして男の子、だれも遊んでくれないカラを、心の底から笑顔で一緒に遊んでくれる唯一のお友達、男の子…
この男の子を女の子にして、そしてカラを自分に当てはめてみろ。
そして、そんな女の子に告白されて見ろ。
只でさえ低火力で貧弱な防御力で弾薬が不足気味な俺の要塞は100パーセントあっという間に落ちてしまうは。
以上の事から、俺がなんの対策も打たずにこのまま事が進んだ場合、カラがヒロヨシによって奪われてしまうと言うのは、完全なる明白な事実と言うわけだ。
正直俺が丹精込めて育て上げて来たカラを、突然ふとわき出ていた様な青二才なんかに取られるのは、全くもっていい気分ではない、いや絶対にダメであろう、阻止しなくてはならないであろう、カラは俺の嫁だ。
ならポイントをふって、カラの心をこのヒロヨシから話しちゃえばいいんじゃないか?と普通は思うであろう。
確かに俺も最初はそう思った、俺の唯一の力である宿主支援値によって、カラの心を、このヒロヨシから離そうとしたさ。
だけどさ、だけどよ。
正直…それは無理だわ
理由の一つに俺は、自分を親切にしてくれた男をないがしろにしる女は大っきらいであって、カラをそんな悪女みたいな女の子にするつもりはない。
二つ目に、ようやく友達ができたんだ、そのようやく出来た友達を、よりにもよってカラ自身の手によって引き離させてしまうとか、悲しすぎるだろう、正直俺が悪役すぎる、そしてそれによってまた一人ぼっちになってしまうカラも哀れすぎる。
三つ目に、そんな事をする自分が哀れすぎる、小物すぎて泣けちまうぐらいだわ、恐らくそんな事をした暁には一生悶々とした心の中で暮らして行く事になるであろう、要するに恥ずかしすぎるのである。
受験の面接中にバカな事を言ってしまった時並みに恥ずかしい思い出となってしまうであろう、こんな事耐えられる自信はない、それに一応こんな俺にだってプライドはある、パンツだけどある。
四つ目に、善意ポイントが下がってしまうかもしれない事だ。
善意ポイントと言うのが今日になってもいまいち分からずじまいであるが、重要なポイントであると言う事は、このクリアな視界を見るだけで想像に難しくない。
下手したらまたズボンの内側だけをみる生活に逆戻りしてしまうかもしれん。最悪、俺を転生させたご先祖さまのさらなる怒りを買ってしまうかもしれん。
だからそんな事はできないってわけだ。
まあ、なんていうかあれだ。
八方ふさがりってやつだ、本当にそう…




