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12.5

――



 白い世界。


 それはいつもとは違った。


 風で、薄い色のカーテンが揺れている。


 一人の少女が病院のベッドに横たわっていた。


 彼女の顔は気色いい、穏やかなものだった。


 一匹の白い蝶々が窓から入ってきた。


 蝶々が彼女の瞼にとまると、横から声が聞こえた。


 不安と希望の入り混じるその声に反応するように、彼女の瞼は開き、蝶は飛び立つ。


 抱えた花束から落ちる花びらをまといながら駆け寄る彼は、これまで見た何よりも綺麗だった。



――


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