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22.



「 温室にはどうやって侵入しようかな。」


俺は目の前の魔物を倒しながら考える。




ひとまず、戦いの隙を見ながら偵察の魔力を飛ばしてみてはいる。


予想通り、建物の前で跳ね返される。





「そうだろうな。 悪い事しようってヤツがたやすく魔力を通すような建物にはしないよな。」



「はぁー。 強敵だろうな。」





せめてもティアラの気配が察知できれば。


ラピスとは毛色が違うが、ティアラもけして弱くはない。


本気になれば、1国の小隊ぐらいは潰せる程には育ててある。




ティアラが暴れた跡がない。


「武力や魔力で押さえられているよりは、上手く誘導されているんだろうな。」



ティアラを拉致した犯人の目的がわからない。


ティアラは知ってる相手だったみたいだしな。


俺に気配すら悟らせない相手だ。


手強い相手だろう。





「シャルロットさま、温室への侵入経過はご存知ないですか?」


どさくさ紛れに肩を抱いたままのシャルロットに尋ねる。




「正面の入り口、裏口がひとつ、窓が複数有ります。ですが、すべて、結界が張られるかと。」



魔力攻撃は弾かれそうだな。




物理的パワーでぶち破るか。



「リサさんは、扉壊せそうですか?」


「無理と考えた方が妥当かと、敵もリサぐらいの相手は想定済みでしょう。」







それならば、、



「少し控えててください。」



リデルは、シャルロットを離し、次の瞬間、魔物の首に剣を押してる。




「温室に侵入する方法を教えろ。」


凄みのある声で問いかける。




「ふん、言う分けないだろ。」




「じゃあ、要済みだ。」


ブシュッ。リデルは躊躇なくそのまま剣を水平に引いた。




そのまま、別の魔物の首にその剣先を突き立てる。



「温室に侵入する方法を教えろ。」


魔物が怯えた表情で、口をパクパクさせる。




「言え。」


はっとした魔物が、声を絞り出す。




「わかりません。俺たち下の者は入れてもらえないので、、」




雑魚じゃダメか。



どすっ。


リデルは答えた魔物の腹に蹴りをいれた。



「逃げるなら、殺はしない。」



言い捨てて、周りを見渡す。





「あいつかな。」


少し偉そうに、この戦場を俯瞰してる魔物がいる。



仕掛けるか。




後方を確認する。


俺が、もたついてる間に、敵を片付けたらしい、ラピス、りゅうがこちらに向かっている。



「ラピス、少しの間、シャルロット様を護っていてくれ。」



「リサさん、ラピスが来るまで、1人で耐えて。」



「りゅうは、上空から、俺の後方支援!」



そう言った瞬間、俺はターゲットに向かって、飛ぶ。






「リア兄!! 私が行くのに!!!」



ラピスの声が聞こえるが、無視だ。



生け捕りにする。力量も計りかねる。


ここは、兄らしく俺が前に出るよ。




先手!!



俺はブーストをかけて加速度を3倍にする。


その勢いを使って、敵の頭上から剣を振り下ろす。




ガキッッ!!


放った剣は相手の頭上で、釜のような腕に弾き返された。



「ククッ。その程度の攻撃きかぬは!」





悪役のテンプレの台詞だな。


絵にかいたような悪役顔の魔物だ。


人形で頭には角が生えているが、無駄に美形で、彫刻のような美しいいでたちだ、腹立たしい。





ある程度強い相手と想定して、其なりの威力で打ち込んだ剣を完全に弾かれた。


強いな。


悔しいが、パワーでは勝てないな。





シャシュ、カッ、シュッ、カッ


パワーがダメならスピードはどうだ?


畳み込むように相手に攻撃する。



カッ、カッ、シュッ、カッ、カッ


間髪入れず、打ち込み続ける。


集中力の勝負に持ち込めれば、こちらに勝機がある。





俺の戦い方って地味だよね。



ラピスのような華麗さもないし。



ヤバイ、余計な事考え始めてる。



集中、集中。




カッ、カッ、シュッ、カッ、カッ




フスシュシュシュ


りゅうが強風を相手に吹き付けてくれた。



あっ。行ける。



相手が体勢を崩した。



「はあ、はあ、これ、、くらい、、どって、、」


息上がって来てますよね。





カッ、カッ、シュッ、カッ、カッ



俺、体力はあるからね。



「はあ、はあ、、。。。」


て言うか、なんか言えよ!





フスシュシュシュ


よろけたね。今、よろけたよね。


りゅう、ナイスだよ!



この辺でいいだろう。





「お強いですね。俺も、久しぶりに本気ださせて頂きましたよ。」


カッ、カッ


剣を交えながら、魔物に話しかける。



「あなたのような、強い方が、なぜ、こんなところに?」



「はっ、はっ、なぜって、、」


カッ、カッ


「驚きですよ。こんな辺境の地にあなたのような強い方が派遣されてるなんて」


カッ、カッ


「魔の国デッドは、戦力が潤沢なんでしょうね。」


カッ、カッ


「なにを言っているんだ、お前は」


カッ、カッ


「魔の国デッドは、今、鉱の国ティターンと全面戦闘中でしょ?」


カッ、カッ


「だから、何だ」


カッ、カッ


「魔の国デッドからは、ここは遠いでしょ? 土地も刈らしてしまってる要ですから、手に?入れてもメリットないですよね。ここへの侵略はあまり重要な案件ではないのでは?」


疲れきって、思考がもうろうとする的に、疑問をといてみる。


「こんなくだらない案件で、、」


掛かった!



「そうですよね。じわじわ絞り採って生かさず殺さずの魔の国デッドにしては、こんな短期間に吸い付くすなんて、浅はかな事、なぜかな?って思ってたんですよね。」


カッ、カッ


「お前、何者だ!」


カッ、カッ


「私は、ハーツ商会のリデルと申します。商売人です。」


カッ、カッ


「商売人だと!」


カッ、カッ


「お困りごとがあるのでは?あなたを殺すには惜しい、ここは取引しませんか?」



ガッッツ シュッ



リデルは相手の喉元に剣をつき立て営業スマイルでニコッと笑ってみせた。




お読みくださって、ありがとうございます。

引き続きお付き合いいただけると嬉しいです。

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