11.
少し短めです。
「それでー、リア兄。明日からお仕事なの?」
ハーツ家は、個室のレストランで夕食を取る事にした。
リデルは宿おすすめのレストランに個室を取った。美味しい物をゆっくり食べたかったのもあるが、仕事内容を他人に聞かれないためでもある。
「そうだね。ラピスのお仕事開始はまだかな? 俺と親父、りゅうはお仕事かな。」
ラピスがパスタをくるくるしながら、にたっと笑う。
「兄さま! わたくしはお仕事で構いませんわ!」
「ティアラもラピスと一緒に明日もお休みでいいよ。今回のお仕事は少し慎重に準備がいるんだ。」
「兄さま! 準備のお手伝いをいたしますわ!」
「ティアラ。 気持ちはうれしいけど。。あの、ちょっと、、」
「ティアラ。リデルを困らせてはダメよ。 あなたは見かけによらず、おバカなんだから。」
母エリザベスがズバっと言う。
「母さま、そんなことありませんわよ! そうですよね。兄さま!」
「。。。」
リデルは聞かなかった事にした。
「では、今回の仕事について説明します。」
ストーン伯爵から聞いた状況とカトリーヌについて、ザっと説明をする。
「、、、ということで、今回のお仕事は、人探しと説得です。」
「リア兄、じゃあ、私の仕事はないね。」
「う~ん。 そうだと良いのだけど。 カトリーヌ様は、3か月姿を見せていないらしんだよね。 となると、監禁されている、最悪の事態はすでに亡き者にされている可能性もあるんだよ。」
。。。4人と1匹の表情が真剣になった。
「兄さま。 そのような場合はどうしますの?」
「そうだね。監禁されていた場合は救出かな? すでに手遅れの場合は、状況把握までかな。いづれにしても、危なくなったら手を引く。」
リデルは迷いはないよ。という表情で家族を見渡す。
「3か月も家族と会っていないなんて可愛そうね。」
「そうだろ! ティアラ! お前たちは、必ず俺に1日1回は顔見せろよ!!!」
「リデル。本題に戻ろうか。」
父がリデルの空になったグラスにワインを注ぎながら本題へ促す。
「ということで、俺と親父で、カトリーヌ様の奉公先のシュタング公爵に潜入できる方法を見つける。りゅうは上空から屋敷を探ってくれ。下からは見えないくらい、高いところから覗くだけでいいぞ!」
「きゅ~!」
「親父、潜入だけど、カトリーヌ様が家に帰れないほど、忙しいって言ってるんだから、侍女や執事の求人ぐらい出てるよね?」
「そうだな、明日、求人を調べてみるか。求人がだめなら、カトリーヌ様のように花嫁修業のために紹介っていう形をとってもいいけどね。」
「親父、紹介してくれそうなツテとかあるの?」
「どうだろう。 まー、ドース国の貴族も叩けば埃の出るようなヤツはいくらでもいるだろ。」
こわっ! 親父、何者?? たまに、物騒なこと言うけど、、聞かなかった事にしよ。。
「親父、俺、ひとまず、明日は、シュタング公爵の周辺を探ってみるよ。」
「リデル。 ママはどうしたらよいかしら?」
「母さんは、潜入方法が見つかったとき、衣装の調達をお願いします。屋敷に潜るとなると、執事かメイドか下働きの町人か、商人、役人、、、この当たりのどれかにします。」
「そう! 大丈夫よ! どれでも、可能なように準備をはじめておくわね。」
「リア兄は、いつも最後まで決められないよね~。」
「決めないこともリスクヘッジの1つだよ。決まらないことは決めない。このシンプルさが最後の成功につながるんだ。」
「そうですわ! 兄さまの言う通りです! わたくしもそう思います!」
ティアラは、話の半分も理解していないのだろう。いつもの相槌を盛大に打ってくる。
「では! 仕事の話は終わり! 食事を楽しも~う!」




