ファルト教団の真実
イライザ「アジルさんは、ファルト教団の関係者なんですか?」
アジル「関係者と言えば関係者だけどそうじゃないと言えばそうじゃないね」
何とも曖昧な言い方です
アジル「ここじゃなんだから私の家に来ない?お姉ちゃん、泊まるとこ無いでしょ?」
イライザ「え、村に宿は・・・・」
アジル「無いよ。あるのは教団関係者しか泊められない所だけだから」
そう言ってアジルは私の手を引っ張って行きます
まぁ、これも縁ですから成り行くままに行きましょう
アジルの家
村からちょうど離れた森の中に一軒家がありました
イライザ「此処が貴女の家ですか?」
アジル「そう、此処で私とフェン君と一緒に暮らしているんだよ」
どうやら独り暮らしみたいです
アジルは私と話しながらテキパキとお茶の準備をしています
身のこなしからやはり慣れているようです
アジル「はい、お茶と御菓子」
イライザ「ありがとうございます」
一口飲む
イライザ「かなり高価な茶葉を使っていますね」
アジル「あっ!わかったんだぁ。流石は元貴族だね♪」
イライザ「でも、こんな高級茶葉を持ってるなんて・・・・」
アジル「支援してくれている人達がいるからね」
イライザ「そうですか、でファルト教団は・・・・」
アジル「・・・・最初は人助けが目的だったの」
ポツリと呟きました
アジル「少しでも困っている人達がいたら救済する、お金なんていらない。ただ一人でも多くの人が笑顔になれば良かった。・・・・最初の神巫女は少なくともそう思っていた、と思うよ」
でもね、と一言区切りをつけて
アジル「長く続けているとね、神巫女の力を利用しようとする輩が現れたの。自分達の利益しか考えていない人達が神巫女の周りについたんだ。神巫女は人を疑わない性格だから、気づいた時は神巫女が意図しない、政治にも影響を与える組織になっちゃったんだ・・・・。神巫女は嘆き悲しんで自ら隠居したんだ」
イライザ「じゃあ今の神巫女は・・・・」
アジル「偽者だよ。多分似たような子を選んでいるんじゃないかな?神巫女は世界に一人、唯一の存在だからね。努力や勉強してもどうにもなれないから」




