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くらすです。

~視点:カトレア~


数日前


ゴッ……

「なんですの……!?」


 ある日の昼下がりの事でしたわ。突然強い魔力の波動を感じましたの。発生源は主の樹、もといラオヤークの方向。

 私は急ぎ≪テレパス≫を使い、ラオヤークに呼びかけました。

 ラオヤークはこの森に根づいてから(よわい)10000年を越す大老。余程の事がない限り(それこそ地震で森が崩れたりとか大火事とかのレベルですわ。)大丈夫なのは目に見えていたので気にしていませんでしたわ。


 ただ、ラオヤークが無事だとしても他の方々が無事とは限りませんわ。

 先程の魔力は私達のような古株(私の年齢?モチロン、秘密ですわ。)はともかく、まだ若い()達にはおぞましい程の量と質でした。


 何が起こったのか。


 確認の為に急いで声を飛ばし、











(お♪カトレアちゃん?

 やっほ~☆おひさすぶりじゃの~♪元気じゃったか~?

 ワッシ?ワッシはゲ~ンキビンビン☆★ちょ~元気じゃ♪

 なんかこう、200年くらい若返ったカンジ?ぱらららら~♪)


 ……あまりにちょうs………こほん、あまりに能天気かつ低脳丸出しな無教養極まりない声に確りと張った根が崩れ去るかと思いましたわ……。


(……こほん。無事、のようですわね。何がありましたの?)


 私は持てる精神力を全て使い、ラオヤークに聞きます。


(おっ?聞いちゃう?聞いちゃう~?

 このだんでぃ~ではーどでぼいるど~なこのワッシが、ちょ~木肌ミズっミズC~☆あ・ん・ど♪きれっきれなちy(ブチン!))


 ………。思わず、≪テレパス≫を切ってしまいましたわ…。

 後悔?……ふっ。あの呆け老木に≪テレパス≫をかけた事ですか?切ってしまった事に関してはなんの後悔なんてありませんわ。


(んも~。酷いではないかカトレアちゃん。

 折角久々に≪テレパス≫してるのに~。)


 チッ!!


 再び響く声に苛立ちを隠せず、舌打ちしてしまいました。

 残念な事に、私よりあの老木の方が力が強い為、ヤツの≪テレパス≫が防げませんの……。屈辱ですわ…!


(……で?何がありましたの?

 先程そちらからおぞましい量の魔力を感じたのですが?)

(おっ♪それなそれな♪

実はな………)


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

~視点:ニコ~


『……と、言うわけで私は貴方の事をラオヤークから聞いたのですわ。』


 と、カトレアさんは僕の事を知っていた経緯を教えてくれました。


 ………。

  ど・こ・か・ら・ツ・ッ・コ・メ・と!!


 ラオヤークさん口調若いですねとか、カトレアさん言い直しが辛辣ですねとか、なんかこう言いたいことあるんですけど、あるんですけど!

 とりあえず、個人(個蜘蛛)情報の流出反対!

 ちゃんと本人(本蜘蛛)の了承をとってからにしてください!!

 流出反対!流出反対!!


 ……え~、こほん。

 すみません。落ち着きました。

 気を立て直し、カトレアさんがラオヤークさんから聞いた情報を纏めます。


①僕がクイーンバタフライに拐われてラオヤークさんの中に入った事。


②僕がラオヤークさんの葉触り続け、≪地魔法 グロウ≫を覚えた事。


③僕が≪グロウ≫を使った際、ストの花(あの青いお花さんの名前らしいです。)を通じ、流れてきた魔力があまりに美味しくてついつい多目に魔力を吸いとった事。


④吸いとった結果、数十年分成長した事。


⑤僕が脱出した後、流石に多く吸いとってしまい悪かったと思ったらしく、僕から吸った魔力を循環させ、今なおラオヤークさんの中に張りまくったネバネバトラップを継続中。現在はあの女王様以外餓死で全滅したそうです。


 ……うん。

 なんですか、それ。③⑤に関して、僕、初耳なんですけど?あの時、異様に魔力を使ってしまった原因は貴方ですか…。


『ええ。私も驚きましたわ。

……まさか、こんな小さなホーンスパイダーがあの魔力の持ち主だなんて…。今まで、“変異種(レアや)特異種(ユニーク)”は沢山見てきましたけど、魔力の多さは一番ですわ、貴方。』


 おうふ。

 なんかまた新しい言葉が出てきました…。


『すみません。なんですか?“変異種(レアや)特異種(ユニーク)”って?』

『あら?ご存知在りませんの?』


 カトレアさん曰く、変異種(レア)特異種(ユニーク)とは“階級(クラス)”と呼ばれる産まれた時の強さの事らしいです。

 変異種(レア)は稀に産まれる通常の魔物より身体能力が少し高かったり魔力が多かったりする魔物(又は魔獣)の事だそうです。追伸すると、喧嘩早くて自信過剰なモノが多いとか…。

 特異種(ユニーク)はその変異種(レア)より更に珍しく、身体能力が高い上に何らかの特殊な≪スキル≫だったり姿だったりを持つ魔物(又は魔獣)の事だそうです。 他にも至高種(スペシャル)とか伝説種(レジェンド)とか色々在るそうです。


『あの、“混合変異種(カオスレア)”は無いんですか?』

『エエッ!?貴方、混合変異種カオスレアなのですの!?』


 …えっと、カトレアさん曰く混合変異種(カオスレア)とは変異種(レア)に別の種(ユニークとか普通の種です。)が混ざり、それに合わせ姿が少し変わっていたり身体能力が高かったり低かったり…兎に角、ある意味伝説種(レジェンド)より稀少な存在らしいです。


 ……ちらりとリンちゃんを見ます。

 リンちゃん、貴方さっきからポケッてしてますけど、もしかして“特異種(ユニーク)”?

順に書くと


普通種〈亜種〈変異種〈特異種〈高貴種(ノーブル)至高種(スペシャル)伝説種(レジェンド)


になっています。

作者のオリジナルが少し入っています。


誤字・脱字を見つけましたらご報告ください。

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