じゃくてんです。
寝落ちして更新遅れたーーー!?
ごめんなさい。今日の分です…( ;∀;)
『リンちゃんいくよ~。』
『オー。やってくれ。』
おーえす。おーえす。
かけ声を言いながらリンちゃんを引っ張り上げます。実は僕達、今までずっと川上に添って歩いて来たのです。
なんで?と思いますでしょ?
これは前世、某教育番組の特集で観た知識なんですけど蝶は一定の高度しか飛べないそうです。一定以上の高度で飛ぶ為には上昇気流とかが必要だそうで、つまりはあまり高く飛べないそうです。
だったら高い段差(この場合崖とか)のある所に行けばいい!
と思いまして、川上に向かい移動し、現在滝に行きつき僕が先に登りリンちゃんを引っ張り上げているところです。
中々に高さがある滝なので、この上まで来ればもうあの蝶々さん達に会う事は無いでしょう。
それにしても、本当に蜘蛛の身体は便利ですね~。水飛沫と苔でツルンツルンになった岩や土壁を難なく登る事が出来ました。abilityにある“壁歩き”、ソレのお陰でこんな難所も楽々歩く事が出来ました。今まで木を登る程度しか使っていなかったので、こんな風にお世話になるとは思いませんでした…。ありがたや~ありがたや~です。
≪身体能力強化≫と念のために≪威圧≫(弱め。リンちゃんからの許可は取り済み)をかけてリンちゃんを引っ張り上げます。……なんか、本当に蜘蛛生が素晴らし過ぎますね。人間の時、人を引っ張り上げるどころか壁歩き(ロッククライミングもどき)なんて出来ませんでしたもん。ライトノベルとか漫画ではモンスターが主人公の場合、最終形体に人形を目指すのが多いですけど僕は蜘蛛のままでいいです。蜘蛛の身体最高。今生万歳。
『どっ…こいしょ~ぞうさん。』
『ハァ…ハァ…。登りキレたな…。……誰だ?“こいしょーぞう”って?』
滝を登りきったリンちゃんが、誰かいるのか?と周りをキョロキョロと見渡します。……あの、ごめんなさい。ただのかけ声です。お爺さんお婆さん達のがうつっちゃったんです。誰もいないんです…。
単なるかけ声なのに本気で誰かいると思っているリンちゃんに気恥ずかしさを感じ、さー移動しますよ。と、リンちゃんを誤魔化して移動を再開します。?を浮かべながらも付いてくるリンちゃん。簡単に誤魔化されてくれました。……誤魔化した本蜘蛛なんですけど、こんな簡単に誤魔化されるリンちゃんの将来が少し心配になりますね。
何はともあれ、これで移動は終わりです。
ここからはお家探しをしましょう。
リンちゃんと話し合った結果、2つの条件を決めました。
・僕達が寝っ転がってごろごろ出来て頭をぶつけない広さ、高さがあること。
・多少入り辛くてもいいから、敵の進入が出来ない(又はしにくい)立地であること。
以上の2点です。
まず1つめ、これは僕の提案です。
前のお家は僕はごろごろ出来ましたけど、リンちゃんは窮屈そう(主に頭上が)だったので提案しました。前世の僕は日本人の平均身長を遥かに越した高さだった為、頭上の窮屈さというものがどんなものだか知っています…。頭ぶつけると割と痛いですよね~……。
2つめも僕の意見です。
安全がほしいんです…。何事も命あって出来る事ですから…。
それにしても、リンちゃん。
折角の話し合いなのに『ニコと一緒なら、どこでもイイ。』は、無いと思います。いえ嬉しかったですけど。嬉しかったですけど!
もうちょっと、こう、こんな家がいいな~とかないんですかね?木上に住みたい~とか、土の中はイヤだ~とか…ねぇ…?
『?
ダかラ、言ったゾ?ニコと一緒がイイって。』
ニカッ
……う!?
だ、駄目ですこの子…。確実に将来たらしになります…。 そんな純粋無垢な爽やか笑顔見て、落ちない女性いるんですかね?
リンちゃんの人誑し攻撃をなんとか耐え抜き、家を探します。正直、1つめは兎も角2つめは厳守したいです…。
ザクザクザク
草を踏み分け、歩きます。
なんか、お空がごろごろいってます…。早く見つけないと…。一様雨避けに笠とレインコートでも作っておきますか…。
ささっと葉を重ね、笠等を作ります。
天気は曇天。暗くなり始め、いつ降ってもおかしくない様子です。念のためリンちゃんに装備させておきましょう。
数十分後。
ぽつ
ポツポツ
(あ、降ってきました…。)
新しい家が見つからないのに、雨が降ってきてしまいました。よかった…。作っておいて正解でした…。
笠とレインコートがあるので探索を続けます。
(う~。やはり雨だと蒸れますね…。少し暑いです……。)
そんなことを考えながら探索を続けます。
ぺり
(……ん?)
ぺり ペリ
ハラハラハラ~
ぺり
どこからかペリペリと音がします。
ピチョ
『Boah!?』
『ン!?どうした!!』
ヒッ!?な、なんですか!?なんか今、背中にヒヤッてしたものが落ちてきました!?ナニ?ナニ!?なんですか!?……ハッ!!
リンちゃんにその事を伝えようとして、気がつきました。
『どうシ……ウォッ!?なんだ!?今、なんかつめてーノが!?』
笠とレインコートが、ハラハラと崩れていっている事に……。
(もしかして…、僕の糸、水に弱い…?)
ハラリ ボロ
あ、笠が今、分解しました…。
ポツポツ…ザーーー
雨が、本降りになりました…。
『『……。』』
こ、木陰に逃げろーーーー!!
『走るゾーーーー!!ニコーーーー!!』
『濡れるのイヤですーーー!!』
万能なんてモノ在りません。
誤字・脱字を見つけましたらご報告ください。




