すぱいだー○ん?です。
実は先日、誕生日を迎えました(*’ω’ノノ゛☆パチパチ
誕生日当日は誰にも祝われませんでしたが、次の日は色んな人に祝って貰い、浮かび上がったテンションのまま書いたいつもの約二倍の量にw
マジでこの量が普通に書けるようになりたい…。
(あ~、ああ~!)
しゅぱっ びたっ しゅぱっ
現在、僕は森を高速移動してます。
横穴に向かっている途中思ったのですが、蜘蛛の体って歩いたり走ったりするのに不便、つまりスピードが出ないんですよ…。速く行きたいのに、ちまちまとしか進みません…。
そこで僕は閃きました!
(そうだ!ターザ○やスパイダー○ンみたいに移動すればいいんだ!)と。
ココは森。的に出来る木がたくさんあります。この体は軽いとはいえ、少しくらいは体重ありますし、今は脱走した際ちゃっかり持って来たご飯の残り(糸で保存済)を何個か入れた主の樹様の葉で作った包み布だって持ってます。
体重+荷物の重さの遠心力で少しはスピードが出る筈です!更に≪身体能力強化≫も加えます。
その結果
(はーっ!)
バッ クルクルクルクルクルッしゅぱっ ばっ
見事、空中2回転半を成功するまでに成長しました!!
よかった、バンジーしてて!お陰で空間把握能力バッチシです!走るより速く移動できますし、こんな大技出来るなんて…!前世じゃ考えられませんでした!(暴泣)
あ、遊んでませんよ?今のは少しスピードがつきすぎたので、回転することによりスピードを逃がしたんです。……嘘じゃないですよ?
そんなこんなしながら僕は出せる最大限のスピードで横穴に戻ります。
よかった!僕蜘蛛で!人間だったら(身体能力と伸長的な意味で)出来ませんもんこんな移動方!蜘蛛万歳!蜘蛛最高です!!
僕は今、(アメコミ的な意味の)スパイダー○ンになった!
兎に角横穴目指し、飛び続けます。なんか嫌な予感するんです。背中に砕いた氷入れられたような、そんな気が。
リンちゃん…大丈夫ですよね?
嫌な予感がするので、少しスピードを上げます。
速く、速く速く速く!そう、風のように!
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
そして数分後、横穴に着いた僕が目にしたのは…
『ただいまですー!!リンt……』
枝に赤い皮が貼り付けられ、枝の先に大きい林檎みたいな球体がついたなにかでした…。
『に……こ…。』
球体から掠れた声が聞こえました。
(あ、違う。これ、赤い物体じゃなくてリンちゃんですね。)
……………………。
『◆!◎⊇▽@↑∈M¬∧∪↑◎◆∩↑※∨c∪ΘΗゑ◯¶ヰtェエエエエエー!!リンちゃんーーー!!!?』
え、エエエェリンちゃん!?
なんで?なんでこんな痩せ細ってるんですか!?
え、ご飯は?もしかして何も食べてないのですか!?ちょ、いつから?いつからですか!?僕があの女王に連れ去れてから少なくとも2週間近く経ってますよ!?まさかあの日から、なんてわけじゃありませんよね?違いますよね?違いますよね!違うって言ってください!!
え、えっととりあえず水、水!それと点滴!誰かー点滴持ってきてください!!それか流動食!!誰か看護師さん呼んでください!!お医者様ならなおよし!!ナースコール、ナースコールは何処ですかーーー!!
って、誰も持ってませんよ!そんな病院設備品!!それに看護師さんもお医者様もいませんよ!!お水は兎に角、点滴や流動食なんてピンポイントなのもあるわけないじゃないですかーー!!!
って、兎に角先ずは気道の確保!それから意識の有無確認!!
ぺちぺちぺちぺち
『リンちゃん!リンちゃん!!大丈夫ですか?意識はありますか?どこか痛いところはありますか?』
前世の時、看護師の加瀬さん(よく僕の点滴を換えに来てくれた妙齢の女性)に教わった事を実行します。曰く、気道の確保をやるだけでもかなり生存率が違うくなるそうです。
あの時は僕の遊び仲間であるお爺さんお婆さん達が万が一倒れた時の為に。と教わったのですが、まさか異世界でやることになるとは思ってもみませんでした…。(前世の時はどちらか、といいますか完璧にされる側でした。)
ぺちぺちぺちぺち
『……。』
何回も肩や頬を叩き、意識の確認をしますが何の反応もありません。
どうしましょう。あの時は「ニコちゃんはコレだけ覚えておいてね。あとは私達が何とかするから。」なんて言われたので、その先なんて教わってません。(止血の仕方とかは習いましたけど。)
ああ。どうしよう。どうしようどうしようどうしよう!?このままじゃリンちゃんが、リンちゃんが死んじゃう!!
誰か、誰かーー!リンちゃんを助けてくださーーーーーい!!
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
一方その頃、
~視点・クイーンバタフライ~
「キャー!?」「ナニコレ!?」
「ヒイサマータスケテー!!!」
「のじゃ!?」
同胞達の悲鳴が聞こえ、眠りの縁より目を覚ます。なんじゃ?どうしたのじゃ?なにかあったのか?
慌てて声の聞こえる方、妾の寝室に使こうとる虚のすぐ近くの通路に駆け寄る。
そこには、妾の同胞達が飛んでいるだけじゃった。
……何にもないではないか。
「何をしとるのじゃ…。何にもないではないか。妾の眠りを邪魔しおって…。妾はまた寝るぞ。」
そう言い残し、妾は二度寝の為に再び寝室に向かった。やれやれ、なんにも無いのに騒ぎよって…。またニコの奴が何かしたのかと驚いてしもうたではないか…。
「チガウ、チガウノー!!」「ヒイサママッテー!!」
「ウゴケナイノー!!」
五月蝿いのじゃ!!妾は寝るのじゃ!!邪魔するでないわ!!バタバタバタバタとうるさ…あ?
そう言おうとして気づいた。
羽音がしてない…?
妾達は蝶じゃ。飛ぶには翅を動かさねばならん。なのに今、此奴等は全く翅を動かしておらん。しかし、浮いている…。どういうことじゃ?何が起こっておる?
「お前達!いったい何があったのじゃ!?」
「ヒイサマータスケテー!」「ワカラナイノー!!」
「ウゴケナイノー!!」
必死に翅を動かそうとする同胞達。しかし体は動かず、浮いたままじゃ。どうなっておるのじゃ?
動かぬよう命令し、暫し観察すると細く光る何かが見えた。ちょんちょんと触るとネバ~と伸びた。コレは………!?
「コレは糸じゃ!それも粘糸ではないか!」
此奴等はこの糸に絡まれていたから動けず、浮いたままじゃったのか!!主の樹で糸を使える奴なんぞ一匹しかおらん!ニコの奴め~!!どうやら先日のでは懲りなかったようじゃな…。ならば、今度はその脚を2・3本もいでくれるわ!!
「ヒイサマ~。」「ヒイサマタスケテ~。」
「タスケテ~!」
とと、いかんいかん。つい怒りに取りつかれ此奴等の事を忘れてもうたわ。
「案ずるな。今、放してやる。《カッター》!!」
妾は此奴等を解き放つ為、《風魔法 カッター》を繰り出す。《カッター》はその名の通り、風の刃で切り裂く魔法じゃ。妾の《風魔法》の平均レベルは11。《カッター》のレベルは少し低いが9はある。少しこの程度の糸ならば充分なのじゃ。
そう思い、妾は此奴等に背を向け飛ぶ。行き先はニコの作業室じゃ。
しかし、妾は奴を見くびっていたようじゃ…。
「ヒイサマ!マッテー!!」「マダウゴケナイノー!!」
「イトキレテナイノー!!」
「なにぃ!?」
慌てて振り向けば、そこには相変わらず浮いたままの同胞達がいた。
(ど、どういうことじゃ?何故切れておらぬ…?
……ハッ!?ま、まさか…!!)
慌てて妾は《身体能力強化》と《魔力感知》のスキルを発動させ、糸を見る。《魔力感知》は魔力を知覚するためのスキルじゃ。コレにより、先日の主の樹大成長の犯人がニコじゃと判ったのじゃ。
そして、《身体能力強化》で強化した目で見えたモノに妾は腰を抜かした。
「な、なんじゃコレはーーーーーーーーーーーー!?」
ソコに見えたのは、一面中の糸。糸!糸!!
それの全てが微細の魔力を放ち、糸が強化されておる。この魔力の色は間違いなくニコの奴じゃ!!
じゃが、妾が驚いたのは糸の数ではない。
(なんて、なんて魔力の数なのじゃ~~!?)
そう。妾が驚いたのは魔力の数。魔力を纏わせた糸の数じゃ!!
先ず糸の数、別にコレは驚かない。何故ならば奴はスパイダー、糸を無限に出せる種族じゃからじゃ。
じゃが、魔力は違う。
魔力とは生まれつきある程度の量が決まっておる。勿論、成長したり訓練すれば量は増える。が、それでもある程度の量は決まっておるのじゃ。
例として妾達、パラライズリーの平均が70くらいじゃ。女王の妾、クイーンバタフライの妾でも100に少しいかぬ程度しかない。別にコレは妾達のような虫系と呼ばれるモンスターでは普通、いや、魔法を使う分少し多いくらいじゃ。
じゃから分かる…。奴は異常じゃ!!
魔力を纏わせた糸、コレは別にいい。魔力を纏わせ強化をするのは一般的な手法じゃし、妾も使う。
しかし、量が有り得ん!!
確かに糸の一本一本の魔力は微細。コレもまだよしとする。
じゃが、その魔力を纏わせた糸の本数!!なんじゃ!!この量は!?
修得から10年、磨き続けた《魔力感知》のレベルは51!この主の樹一本にいる全ての物の魔力を知る事なんぞ朝飯前じゃ。じゃからこそ、妾は《魔力感知》で知覚した奴の糸の魔力が信じられんかった。
(なんで…なんでこの樹全てに存在しているのじゃ~!?)
奴の魔力はこの樹、全長を50mは軽く越える主の樹全てに存在していた。
先日、奴が《地魔法》を使い、この樹を成長させたから樹に魔力が残っているのは分かる。
が、それでも樹の中、つまり妾達が部屋や通路として使っていた虚に魔力が感じられるのはおかしい!!何故ならば虚は空洞。何も無いからじゃ。にも拘わらず奴の魔力が存在するということは、奴の魔力を帯びた糸が其所に有ると謂うこと。それが部屋として使っていた物以外全てに存在しているのじゃ!!ソレはとてもではないが、100や200では足らぬ!!余りにも多すぎるのじゃ!!この通路だけでも1000以上は有る!!コレのせいで妾の《カッター》の力が分散され、此奴等の糸が完全に切れきりなかったのじゃ!!
(一体、一体奴は何者なのじゃ~~~!?)
ニコは後藤さんの言うことを忠実に守り(過ぎ)ました。
誤字・脱字を見つけましたらご報告ください。
活動報告欄にて一寸ご報告あり。




