びっくりです。
(祝)会話回じゃー
角がとれ、僕も赤ゴブ君も慌てました。くっつかないかなと思い、元の場所に当ててみたり僕のねばねば糸でくっつけてみたりしますが元に戻りません。く、なんでねばねば糸でもくっつかないのですか!まるでそこだけが磁石の同極同士みたいに反発し、すぐにずれるか落ちてしまいます。
「ご、ごぶぎゃ…。」
ああ、赤ゴブ君が泣き始めました。え、えっとどうしよう。フェリ君や華凛ちゃんなら絵本でも読んであげればすぐに泣き止みますが、ココに絵本なんて有りませんし、言葉も通じませんし…。
「ごぎゃ…ごぶ、ぎゃ…ぎゃ…。(ポロ。ポロポロポロ…)」
あ、あ、あ、ど、どうしよう。顔を真っ赤にして本格的に泣き始めました。えっとえーと、なにか、何かして気を紛らわせてあげないと!?どうしよう。どうしようどうしようどうしよう。
本格的に泣き始めた赤ゴブ君に動揺する僕は、必死で考えます。ですが、いい考えが浮かびません。前世の対人能力がこんなところで足を引っ張るなんて!
その時でした。落ちて転がってるソレを見て、アレが閃いたのは…
(そ、そうだ。コレでアレをやれば…。赤ゴブ君に怒られるかも知れないです。いや、十中八九怒られます。絶対怒られます!でも、泣いてるよりはマシです!!)
僕は腹を決め、落ちているソレを拾い
『赤ゴブくーん!!』
『(ぐずぐず)えっ?』
『見てくださーい!
僕、
ゴブリンになっちゃった☆』
『……はあ?』
僕は落ちていた赤ゴブ君の角を拾い、頭に着けてゴブリンの物真似をし、
ひゅ~……(空風が吹く音)
場の空気が凍りました…。
……うん。分かってました。
異世界に転生する前、後藤さんのお祝い会で宮辺さんがやったモノマネを参考にやってみましたが…見事に滑りましたね…。
赤ゴブ君も、泣き止みはしましたがノーリアクションです…。
だんだん赤ゴブ君の顔がさっきより赤くなっていき、
『何やってんだこのクソグモーーーーー!!』
僕の首を掴み、案の定怒られました…。
『テメェふざけてんのか!?オレが落ち込んでるのに…!何が「僕、ゴブリンになっちゃった☆」だ!オレを、オレをおちょくって楽しいのか!!アアッ!!』
『ご、ごめんなさい。ごめんなさい!あまりにも沈んでて見ていられなかったんです!!』
『アアン!?「見ていられなかった」だあ!?だからって、だからって……人の角で遊んでいいと思ってるのかテメェ!!』
『ヒー!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!お、お願いだから首絞めないで!!ほんのジョークです!!出来心だったんですー!!』
『で・き・ご・こ・ろ・だぁ?ふざけんな!!こっちは只でさえテメェと話せなくてイラついてるっつーのに!!その脚全部もいで生きたままキャタストに喰わせっぞ!!』
『ヒー!!や、止めて下さい!!こっちだって必死だったんです!!話は通じないし君は泣き始めますし……仕方なかったんです!![きゃたすと]って何か分かりませんが、踊り食いは嫌ですーー!!』
『アア、クソッ!ふざけやがって…。そもそも、テメェと話せればこんな事に…わ…?』
『ソレはこっちだって同じです!君とお話さえで…きれ…ば……?』
『『…………あれ?』』
そこで漸く違和感に気がつきました。あれ?何時から僕達会話成立してました?
『あー。ワリィ。オメェ、オレの言ってっ事解るか?』
『あ、はい。解ります。ついでに手を放してくれると嬉しいです。少し息苦しくなってきました。』
『あ、ああそうだな。ワリィ。』
『いえいえ。気が動転してたのはお互い様です。僕も勝手に角を使ってすみませんでした。』
赤ゴブが手を放し、僕も角を返却します。あー苦しかった。
……って
「キュビキュビキュー(赤ゴブ君蜘蛛語出来るの)!?」
「ゴギャ!ゴギャギャギャギャ!?」
………あれ?
「きゅ?キュビビー?(あれ?赤ゴブ君?)
キュビキュキュキューー?(なんでまた元に戻してるんですか?)」
「ゴギャ?ゴギャブギャギャギャブ?」
あれれ?またお話出来なくなってます?
お互いに頭を捻り、何が原因か考えます。暫くすると、赤ゴブ君が僕に取れた角を渡してきました。
『えーと、赤ゴブ君?』
『ああ。聞こえてるぞ。つか、オレの事[赤ゴブ君]って呼んでたのかオメェ…。』
受けとると、再びお話出来るようになっていました。やはり、この角が原因みたいですね…。
『ごめんなさい。君の名前わかりませんでしたから…。それと、この角どうします?』
『名前はいーって。オレもオメェの事、勝手に[クモ]って呼んでたし…。それと、角はテメェにやるよ。話出来る方がやり易いしな。…元々こんな色だし、今さら角が一本無くなったって同じだ。』
そう言って、角を僕にくれました。
こんな色ってどういう事ですか?
やっと会話までいきました…。長かったゼ…




