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とれたのです。

ニコの過去が少し入ります。

「きゅびーー(晴れたーー)!」


 長く続いた雨が止み、お日様がこんにちわです!止まない雨は無いのですーー!!

 雨上がりの森は大変緑が濃く、木や草の青々とした匂いが胸一杯入ってきます。空は晴天。風は穏やか。見渡す限り緑一色の景色は雨粒がキラキラと光って幻想的!


 いつ外に出るの?今でしょ!!


 早速外に出ようとすると、


「ゴギャ!」ガシッ

「ギュビッ!?」ガンッ


赤ゴブ君に後ろ脚の一本を掴まれ、()けてしまいました…。痛いです…。


「ゴギャ。ゴキャギャ!」


 赤ゴブ君がゴブゴブと言いますが、何言ってるのかサッパリわかりません。両腕をブンブンさせたり、ピョンピョン跳ねて出口近くに来た後木を指差してゴブゴブ言ったりしています。


(ん~?横穴(ここ)から出たいと言うのは解りました。でも、どうして行かないのでしょう?出たいなら出ればいいのに。ピョンピョン跳ねている事に意味が……あ。)


 しまいました。赤ゴブ君の両手両足を糸で拘束していたのを忘れてました!?そうですよ。拘束したままじゃ動けないじゃないですか!!

 僕が手首に巻き付けた糸を指差すと、一瞬ポケッとしたあと慌てた様に首をブンブンと縦に振りました。一瞬の間が気になりますが、正解のようです。


 う~~ん、どうしましょ?赤ゴブは傷もなくなり、体重もココに来た時より増えて健康的になりました。何となく友情みたいなのが出来ましたけど、僕が一方的にそう思ってるだけで赤ゴブ君が何も感じて無かったら…。


 い、いえ。疑ってる訳じゃありませんよ!!ただ、その。前世の幼い頃、偶然近所の子と一緒に迷子になった事がありましてね。その時、雨が降り始めたので一緒に近くの店先で雨宿りしたんです。お互い気を紛らわす為か色々お喋りしたんですよ。彼(男の子でした)と僕は趣味が似ていたのか、間が空くことなくお喋りが続きました。暫くしたら、お互いの両親が探しに来てくれてサヨウナラしたんです。その後、風邪をひいてしまい数日間学校を休んでしまいました。両親以外誰も来ませんでしたが、寂しく無かったです。だって、僕の頭の中は[次は何話そうかな?一緒に絵本読みたいな。遊んでくれるかな?]みたいな事で一杯だったからです。

 風邪が治り、学校に行くとすぐにその子を見つける事が出来ました。僕がその子の所に行こうとしたら、数人のクラスメイトが僕の前に現れ、道を阻みました。

 次の瞬間的、何て言われたと思います?


『○○(近所の子の名前です)を虐めるな!!』


って言われました…。


 呆然とする僕に、彼等はドンドンと矢継ぎ早に話します。

 纏めるとこんな内容でした。

・曰く、○○君は僕に追いかけられた結果迷子になった

・曰く、僕が退屈しないよう何か話せと脅された。

・曰く、次からは俺の下僕にすると言われた。


 ……なんですかそれ?

 確かに僕達は迷子になりましたが、偶然です。というか、僕が迷子になってた時に○○君を見つけ、同じく迷子だった○○君と合流しただけです。追いかけてなんてしてません。そんな体力も在りません。

 次に、「退屈しないように何か話せ」って…。雨宿り中、確かに○○君は色んな話題を出してくれて退屈しませんでしたが、強要してませんよ?むしろ、話しかけてきたのは○○君です。

 最後ですが……そんな事僕言いませんよ!?普通に「バイバイ」って言っただけです!!それで会話終了です!!他に何も言ってません!!それに僕の一人称は「僕」で「俺」じゃありません!!


 僕は「ソレは違います。勘違いです!」と必死に説明します。が、彼等はソレを聞き入れるどころか「嘘を言うな!!」と反発され、何故か最終的にはクラス全体を巻き込み、全員涙目になって僕を睨み付けてきました…。中には泣いてる子もいました…。泣きたいのは僕の方です…(泣)。


 その後、泣き声が聞こえた先生達が駆けつけ、全員の証言を聞き、多数決的に僕が悪者になりました…。


 ……ぐずっ。ずびまぜん。話がそれましたね…。

 つまり、何が言いたいかと言うと、[自分が思っている事と相手が思っている事は同じとは限らない]って事です。

 さっきの話みたいに僕が彼に好意があっても、相手が僕に好意を持っているとは限りません。それに、僕は彼を(半強制的とはいえ)軟禁した相手です。好意じゃなくて敵意を持っていてもおかしく有りません。解放したとたんにバクリなんて事も有るかもしれません…。命はおしいです。


 僕が彼を解放するべきかせざるべきかを悩んでいると、それまで黙っていた赤ゴブ君がしびれを切らしたのか、またゴブゴブ言ってきます。だからわからないんですってば…。ああ、せめて会話できればいいのに…。

 彼もいい加減に伝わらない事が分かったのか、悩むような仕草をし、角の辺りをボリボリ掻きます。

 キューキューゴブゴブボリボリと音だけが響きます。日本に来たばかりの頃を思い出しますね…。あの頃も言葉が通じず、苦労しました…。


 そんな事を思っていたら、赤ゴブ君の弄っていた角の一本が取れて落ちました。……取れた!?

 僕も赤ゴブ君も突然の事に目を丸くします!えっ、角ってこんな簡単にとれるのですか!?

実は簡単に取れる仕様だったようです

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