第9話 別荘のプライベートプールでイチャコラしてたら、元ギルドの残党が凸ってきたので魔法を毒殺した
オークションから戻った俺たちは、世界樹の別荘にある『魔力式プライベートプール』にいた。世界樹の生気によって常に最適な温度に保たれたプールでは、水着姿の極上美女たちが、それぞれの魅力を限界までアピールしている。
「ど、どうでしょうか、トウマ殿……? 聖騎士として、このような破廉恥な布切れ一枚の姿など……うぅ、でも、トウマ殿に見てほしくて……!」
真っ赤になってモジモジしているのは、巨乳女騎士のヴィオレだ。白いストリングビキニから、豊満すぎるバストと鍛え上げられた抜群のプロポーションが溢れ出ている。
「ヴィオレ、かたいかたい! トウマ様、見てください! トウマ様のためにあちこち紐にしちゃいました♥」
エルフの第一王女セレフィナちゃんは、超極小のマイクロビキニ。俺の首に腕を絡め、濡れた身体を容赦なく押し付けてくる。
「あらあら、若いお嬢さんたちは刺激が強いわね。トウマ様、大人の魅力が詰まった水着姿もお好きでしょう? ほら、遠慮なさらずにご覧になって…。」
超絶美女エルフ王妃のイザベラさんは、眼帯ビキニで参戦。大人の色気で俺の理性をピンポイントで殺しにきている。母娘そろって隠す気があるのか分からない。
「おにいちゃん! ミィナ、お水パシャパシャするの、とっても楽しいの! おにいちゃん、大好き!」
可愛いスクール水着を着た幼い獣人のミィナが、犬耳と尻尾を激しく振りながら、俺の膝の上に飛び込んできた。
四人に囲まれ、プールの中で揉みくちゃにされている。
「ははは、みんな最高に似合ってるよ。……いやぁ、こんな天国みたいなスローライフ、一度味わったらやめられねぇな。」
元ギルドを追放されて本当によかった。あんなむさ苦しい無能どもの裏方なんて、二度とごめんだね。
天国のような世界樹の別荘。 俺がセレフィナちゃんとヴィオレに挟まれて極上のマッサージを受けていると、別荘の結界が「ピコン」と軽い音を立てた。
「お? 誰か来たな。」
世界樹の敷地内に無断で侵入してきたのは、十数人の武装した冒険者たちだった。 その顔ぶれに見覚えがある。元Sランクギルド『聖なる光』の残党で、ガルガの腰巾着だ。
「見つけたぞ、トウマァァ! 貴様、こんな場所で女をはべらせて遊び呆けやがって!」
先頭に立つリーダー格らしい男が、俺を指さして激昂する。
「お前がガルガさんたちをハメて、毒沼に送ったんだろ! お前みたいな裏方の無能のくせに、調子に乗るな! 今すぐガルガさんたちを釈放するよう国に頼め! さもなければ、ここでその女ども共々、全員ミンチにしてやる!」
残党どもが一斉に武器を構え、攻撃魔法の詠唱を始めた。 おいおい、せっかくのハーレムプールタイムなのに、空気の読めないゴミ虫が湧いてきちゃったよ。
「トウマ殿の神聖なるお時間を邪魔する不届き者め、私が細切れに……!」
と立ち上がるヴィオレを、俺が手で制した。
「いいよヴィオレ、せっかくの水着が汚れる。ソファから動くのすら面倒だし、ここで処理するわ。」
俺はプールサイドのサマーベッドに寝そべったまま、冷たいカクテルを一口すすり、残党どもに向けてパチン、と軽く指を鳴らした。
「【概念猛毒】――発動。」
俺が狙ったのは、奴らの肉体ではない。 奴らが今まさに放とうとしている魔法、そして、奴らの体内の魔力回路が持つ「魔法を発動させる概念」そのものだ。
「喰らえ! 超上位爆炎魔法――って、え? あれ?」
残党のリーダーが戸惑いの声をあげた。 魔法陣がバキバキと黒く変色し、まるで腐った果実のようにドロドロと溶けて消えていく。
「な、魔力が練れない……!? 魔法の唱え方が……思い出せない!? 俺の頭から『魔法』っていう概念が消えていくぅぅ!?」
「お、俺もだ! 剣の握り方が分からない! 体が、ただの素人以下に……!?」
奴らの体内にある『能力の回路』に直接、俺の概念猛毒が回ったのだ。 一瞬にして、奴らは魔法も使えず、剣も振れない、ただの一般人と同等の戦闘力にまで転落した。
「おいおい、そんな身体で俺の別荘に不法侵入したのか? 命知らずな奴らだなぁ。」
「ひ、ひぃぃぃ! バケモノだ! こいつ、やっぱりバケモノだぁぁ!」
さっきまでの威勢はどこへやら、腰を抜かしてガタガタと震え出す残党ども。
「ヴィオレ、あとはよろしく。そいつら、ガルガたちのいる毒沼に『お友達だぞ』って送っておいて。」
「はっ! かしこまりました!」
ヴィオレはプールから上がると、濡れた水着姿のまま、ただの一般人となった残党どもを雑に片手で引きずり、エルフの衛兵へと引き渡した。奴らも明日からは、ガルガたちと一緒に毒まみれで労働する日々が始まることだろう。
「ふぅ、害虫駆除完了。……さて、ミィナ、おいで。次はどっちの浮き輪で遊ぶ?」
「わーい! ご主人様、ミィナ、お胸にギューってしたいです!」
「コラ、ミィナちゃんずるいです! トウマ様、次は私と浮き輪で……!」
「ヴィオレさんがいない隙に…私も浮き輪でトウマ様とご一緒しますね。」
再び、黄色い歓声がプールに響き渡る。 元ギルドの残党が勝手に自滅して強制労働施設へ直行し、俺のハーレムはさらに深まった。




