第56話:無双なる新婚生活と、元Sランクギルドの最終形態
全世界規模の『超大ハーレム結婚式』から、数ヶ月の月日が流れた。
俺の【全界概念統一】によって世界中の悪意が解毒された世界は、かつてないほどの平和と繁栄を謳歌している。
そして、ここ『世界樹の別荘』でも、俺と妻たちとの甘く平和な新婚生活が、文字通り「永遠に」続いていた。
「ん……トウマ様、おはようございます。今朝の寝覚めはいかがですか?」
朝の陽光が差し込むキングサイズベッド。
俺が目を覚ますと、純白のネグリジェ姿のセレフィナちゃんが、俺の右腕を抱きしめたまま蕩けた笑顔を向けてきた。
「ああ、悪くない。」
「ふふっ。昨晩はトウマ様の『神毒』で、私たち全員、朝までたっぷり愛していただきましたからね……っ」
イザベラさんが、シーツから艶やかな肩を覗かせて妖艶にくすくすと笑う。
「ちょっと! お母様もセレフィナも抜け駆け禁止って言ったじゃない! トウマくん、私にも朝の『おはようのキス』ちょうだい!」
ツインテールを揺らすエレノアが、パジャマ姿のまま俺の胸元へダイブしてくる。
「ミィナもおはようのキスするのです!」
「あ、あの……わたくしも、妻としてトウマ様の朝のお世話を……っ!」
犬耳のミィナと、顔を真っ赤にしたヴィオレまでもが群がってくる。相変わらず、朝から凄まじい人口密度のベッドだ。
「すっかり『妻』の顔が板についてきたな。」
俺は妻たちの頭を順番に撫でてやる。
俺の胸の谷間……ならぬ、枕元の定位置では、手のひらサイズのポンコツミニ女神が「主様ぁ、むにゃむにゃ……」と幸せそうに寝言をこぼしていた。
ベッドから抜け出し、広いダイニングへと移動すると、すでに帝国皇女シャルロットが完璧な朝食のセッティングを終えていた。
ダークエルフのフィオナ、元刺客のレイラ、始祖の王女アバちゃんも、それぞれ手作りの料理を並べて俺を待っている。
「トウマ様、おはようございます。本日も世界は完璧に平和です。」
シャルロットが恭しく一礼し、淹れたての紅茶を差し出しながら報告を始めた。
「魔物が観光資源へとリフォームされたダンジョン群は、連日世界中からの旅行客で賑わっております。トウマ様が『毒』を浄化したおかげで、世界経済は過去最高の水準を記録し続けているとのことです。」
「そうか。まあ、俺の庭が静かで快適ならそれでいい」
俺は紅茶を一口すする。ふと、思い出したようにシャルロットが付け加えた。
「そういえば……かつてトウマ様を追放した元Sランクギルド『聖なる光』のガルガたちの近況が、冒険者ギルドから報告されております。」
「ガルガ? まだ生きていたのか?」
「はい。自ら挑んだ『死のダンジョン』で多額の負債を抱えた彼らですが……現在は、トウマ様が『極上スパリゾート』へとリフォームしたダンジョンの底で、来る日も来る日も風呂掃除とトイレ清掃のアルバイトをして、借金を返済しているそうです。」
「あらあら。Sランクと威張っていた方々が、今ではトウマ様の作った温泉の清掃員ですのね」
イザベラさんが優雅に微笑む。
「当然の報いよ! トウマくんを無能扱いしたんだから、一生底辺でトイレ掃除でもしていればいいわ!」
エレノアが鼻で笑い飛ばす。
かつて俺を見下していたガルガたちは、世界を救い最強の神となった俺の足元にも及ばず、俺の作った施設で清掃員として泥水をすするだけの存在へと完全に成り下がったようだ。
「ふむ。風呂掃除のバイトか。精々真面目に働いて、世界経済に貢献することだな。」
俺は興味なさげに肩をすくめ、目の前に置かれたパンケーキに視線を落とす。
「トウマ様、料理が少し冷めてしまいました。温めますね。」
フィオナが気を遣ってくれたが、
「いやそんなことはない。十分温かいよ。」
一口食べると、ちょうど良い甘さが口の中を満たした。
「やっぱりみんなが作ってくれた手料理が一番だな。」
「トウマ様、ありがとうございますっ!」
妻たちの幸せそうな笑顔と、賑やかな笑い声が世界樹の別荘に響き渡る。
最強の夫と最高の妻たちによる、この甘く幸せな『永遠の日常』を脅かす者は、もはやこの世界のどこにも存在しないのだった。
第56話を読んでいただき、ありがとうございました!
結婚から数ヶ月。トウマ様とヒロインたちのイチャイチャ新婚生活は絶好調です。物語は完結まで残りわずか!
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明日も21:00に更新します!




