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第50話 世界の歪みの真実と、世界の意志

「……着いたぞ。ここが、この世界の『最深部』だな。」


 銀色の海を割って進んだ先。 俺たちの前に現れたのは、あらゆる星の輝きが凝縮されたような、巨大な光の結晶体――『世界核』だった。


 飛空艇の甲板で、肩に乗せたミニ海竜が「キュイ」と可愛らしく鳴く。


 その周囲には、セレフィナちゃん、エレノア、ミィナ、ヴィオレ、イザベラさん、フィオナ、レイラ、アバちゃん、そしてシャルロット。俺を心から愛し、信じてくれるハーレムメンバー全員が、しっかりと俺の隣に立っていた。


「トウマ様……あれが、すべての『毒』や『呪い』、そして『悪意』を生み出していた源流なのですか?」


 セレフィナちゃんが、緊張した面持ちで光の結晶を見つめる。


「ああ。だが正確には……『生み出していた』んじゃない。『世界そのものが吐き出した不浄(毒)』が集まるゴミ捨て場だったんだよ。」


 俺が答えた、その時だった。


『――左様。よくぞここまで辿り着いた、異物の人間よ。』


『世界核』の中から、荘厳で、冷酷な声が響き渡った。


 光が収束し、そこに現れたのは――光のドレスを纏い、神聖にして絶対的な威圧感を放つ、巨大な『女神』の姿だった。


「な……ッ!? 姿形はないはずの『世界の意志』が、実体化している……!?」


 ヴィオレが息を呑み、即座に剣の柄に手をかける。


『我が名は「世界の意志」。人間どもが撒き散らした欲望、悪意、そして呪毒……それらを全て回収し、世界を一度完全に「リセット(消滅)」するためのシステムである』


 女神の瞳には感情の一切が存在しない。冷徹な眼光が俺たちを、そして俺の体内に宿る【神毒】を見下ろす。


『トウマよ。お前の持つ【神毒】は、世界がリセットに向かうための調律の力。……だが、お前はあろうことか、その力で人間どもを救い、悪意を無効化し、世界の寿命を延ばし続けてしまった』


「やれやれ……。お前に言わせれば、俺は世界の寿命を縮める邪魔者ってわけか。」


『お前の存在そのものが、世界の法則に対する最大の「毒」なのだ。よって――ここで世界もろとも、お前たちを消去する。』


 女神が細い手を掲げた瞬間。神域の空間全体が黒く反転し、世界を構成するすべての『概念』が崩壊を始めた。


 肉体、魂、魔力、時間、そして空間――それらすべてを「無」へと還す、絶対神の行使する最悪の『消去プログラム』。


「トウマ様……ッ!」


「嫌……トウマ様と離れたくない……っ!」


 ヒロインたちが怯え、俺の体にすがりついてくる。 だが、俺の唇は不敵に吊り上がっていた。


「消去プログラム、ねえ。……神様の考えることは、どうしてこうもスケールばかり大きくて地味なんだ?」


 俺は立ち上がり、すがりついてくるヒロインたちの頭を優しく撫でてやる。


「みんな、怖がる必要はない。神様だろうが世界そのものだろうが――俺の【神毒】の前に、解けない毒(ルール)なんて存在しない。」


「トウマ様……!」


「はいっ……! トウマ様が一緒なら、私たちは何も怖くありませんわ!」


 ハーレムメンバー全員の瞳に、絶対的な信頼の光が戻る。


 俺はゆったりとした足取りで甲板の先へ進み出ると、世界を消去しようとする女神に向けて、右手の指をパチンと鳴らした。


――【概念猛毒・万象解毒――『世界の再定義(オーバー・ライド)』】

 

 パシィィィン……!!!


 世界の崩壊を止める澄み切った音が、神域の最果てに響き渡る。


 第50話を読んでいただき、ありがとうございました!

 

 ついに姿を現した『世界の意志(女神)』!


  世界をリセットしようとする絶対神に対し、トウマの指パッチン【神毒・世界の再定義】が解き放たれました!物語はいよいよ、完結に向けた『神様解毒&超・大団円クライマックス』へと突入します!


 残り10話ほどで、トウマの無双と、ヒロインたちとの幸せすぎる結末をお届けしていきますので、ぜひ最後までお付き合いください!


 「神様すらも【神毒】でリフォームか!?」と思ってくださった方は、ぜひ【ブックマーク】と【☆☆☆☆☆(ポイント評価)】での応援をよろしくお願いいたします!


 明日も21:00に更新します!

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