第32話 ツインテールがデレて腰を抜かした件
リフォームされた古代遺跡の最深部。国宝級のインテリアに囲まれた特大極上キングサイズベッドの上で、エレノアはすでに顔から湯気を出して限界を迎えていた。
「ひゃぅぅっ……!? な、なにこれ、トウマくんの魔力、熱すぎ……っ! 脳みそが、とけちゃうぅぅぅ……!」
ツインテールを激しく乱しながら、エレノアがシーツをぎゅっと掴んで身悶えしている。
今までヴィオレやミィナ、セレフィナちゃんが、俺と2人きりの任務のたびにご褒美をもらっていたのを、指をくわえて見ていた反動は凄まじかった。
彼女の身体は、俺の能力から繰り出される底なしの魔力を浴びた瞬間、エレノアのツンツンの皮が一瞬で剝がれ、完全なデレが浮き彫りになった。
「ちょっと、トウマくん……っ! ま、まだ心の準備が……って、う、うそ…そんなに激しく注ぎ込まれたら、私、本当にどうにかなっちゃう……っ!」
「どうにかなっちゃえよ。ほら、たっぷり受け取れ。」
俺が彼女の細い腰を引き寄せてさらに深く愛を注ぎ込むと、エレノアは素直になり、ついに俺を受け入れた。
「トウマ…くん…。ずるい…よ…。いつも澄ました顔してるくせに…。…ずっと…待ってたんだから…。」
潤んだ瞳が完全にハートマークになり、俺の首筋に小さな手を回して必死にしがみついてくる。
「…待たせて…ごめんな。」
「ううん…。私も……意地張って…ごめんね。はやく…トウマくんに可愛がられたかったの……。だから、もっと、もっと私をめちゃくちゃにして……。」
限界までデレきったツインテールに、俺は思う存分、極上のご褒美を注ぎ込んでやった。最後には幸せそうなため息を漏らし、完全に腰が抜けて指一本動かせない状態になって、シーツの海へと沈んでいったのだった。
「ふぅ……ちょっと張り切りすぎたか。」
ぐったりと、しかし至高の幸福感でとろけているエレノアをお姫様抱っこすると、快適な帰還用の魔導馬車を呼び出す。
————数時間後、世界樹の別荘』へと帰還した。
俺は腰の抜けたエレノアをお姫様抱っこしたまま、慣れた足取りで玄関の扉を開ける。
「ただいま。」
「おかえりなさい、おにいちゃん! ……って、やっぱりーーーっ!!」
リビングに入った瞬間、出迎えた獣人少女のミィナが、長い尻尾をピンと逆立たせて猛烈なやきもちの声を上げた。
「エレノア、おにいちゃんに抱っこされて……!抜け駆けなの!」
「くっ……! 私たちが動けない隙に、これほどまでのご褒美をもらうとは……エレノア殿、やるな……!」
ヴィオレも、悔しそうに拳を握りしめながら頬を赤らめている。
ソファーからは、先日、たっぷり愛されたセレフィナちゃんが「ふふ、エレノアもついにトウマ様の素晴らしさを知ってしまったのね……」と、先輩風を吹かせつつも、やっぱりどこか嫉妬深い視線をこちらに送っていた。
「あらあら、エレノア。随分と可愛がってもらったみたいね?」
背後から音もなくすり寄ってきたイザベラさんが、妖艶な笑みを浮かべながら、俺の背中に豊かな胸をこれでもかとぴったり押し当ててくる。耳元で「最後は私の番よね、トウマ様?」と囁く。息がひどく甘く荒い。
「……ふふん、羨ましいでしょ……トウマくんはね、私たちだけの空間で…朝まで離してくれなかったんだから……っ。」
俺の腕の中で、腰の抜けたエレノアが勝ち誇ったように放ち、さらに火に油を注いでいる。実に可愛い。
「みんな、そう怒らないで。エレノアも任務の『不可抗力』で疲れてるだけだ。イザベラさんも、背中が熱いって。……まずはエレノアを休ませてやってくれ。」
元ギルドのゴミ虫どもが地下監獄で大岩を砕いていようが、新たな国家の危機が迫っていようが、可愛い女の子たちに囲まれて毎日ご褒美だらけの俺には、まーーーーったく関係のない話だった。




