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第3話 くっ殺せ?よく見たらかわいいポンコツ女騎士じゃん。

 くっ殺せ?いや、ただのポンコツ騎士じゃん



 エルフの国の第一王女・セレフィナちゃんをゲットしてから数日。 俺たちは王都の近くにある森で、のんびりキャンプをしていた。


「トウマ様、お肉が焼けましたよ! はい、あーん♥」


「あーん。うん、美味い。セレフィナは料理も上手いなー。」


「えへへ、トウマ様に褒められちゃいました!」


 セレフィナちゃんは俺の腕にぴったり抱きつきながら、幸せそうに微笑んでいる。 王女様なのに、もう俺の専属メイド兼お嫁さんみたいなポジションに収まっていた。ちょろすぎる。最高。


 そんなイチャイチャ空間を満喫していると、森の奥からドスドスと激しい足音が聞こえてきた。


「はぁ、はぁ……! 聖騎士の誇りにかけて、お前たちのような魔物に負けはしない……!」


 現れたのは、ピカピカの鎧を着た金髪ポニテの女騎士だった。


 ものすごい巨乳。鎧の胸の部分がパッツパツである。 しかし、彼女はかなりピンチのようで、ハチ型の巨大モンスター『キラービー』の群れに囲まれていた。


「くっ…! いや、まだ私は諦めない!」


 定番のセリフを吐かずに剣を振るう女騎士。だが、その足元はめちゃくちゃおぼつかない。ただの木の根っこに盛大につまずいて、地面にドテッ! と転がった。


「あうっ!? な、情けない……こんなところで転ぶなんて……!」


 転んだ衝撃で、なぜか鎧の胸当てのベルトがパァン! と弾け飛び、服が破けて自慢の巨乳がこぼれそうになっている。ラッキースケベその2である。神に感謝。


 「ブゥゥゥン!」 チャンスとばかりに、キラービーたちが針を構えて女騎士に突撃する。 その針には、かすっただけで象でも即死する『超猛毒』が不気味に光っていた。


「あ、危ない……!」


 セレフィナちゃんが息を呑む。


「しょうがないなー。ちょっと助けてくるわ。」


 俺は立ち上がり、女騎士とハチたちの間にサクッと割り込んだ。


「な、何者だ貴公!? 逃げろ、こいつらの毒は防げな――」


「あ、毒? 大丈夫。俺、毒にはちょっと詳しいから」


 俺は右手を前に突き出し、進化スキル【概念猛毒】を発動。ハチたちが放ってきた「即死毒の針」に向けて、俺の黒い霧を浴びせる。


「ほい、毒殺。」


ジジジジジッ!!!


 俺の霧が触れた瞬間、キラービーたちの毒針が『毒を塗られて腐食する』という謎現象が起きた。毒に毒を塗ってどうするんだって話だが、俺の【概念猛毒】は「毒そのもの」すら毒殺できるのだ。


「ブ、ブブブ……!?」


 自分たちのアイデンティティである毒を殺されたハチたちは、ショックのあまりそのまま全滅して消え去った。


「……はえ?」


 地面にへたり込んだままの女騎士が、見たこともないアホ面でフリーズしている。


「あ、あの……キラービーの猛毒を、さらに強い毒で相殺した……? そんな馬鹿な、毒使いなんて陰気で卑怯な無能職のはずでは……?」


「失礼ですね! トウマ様は世界一の御方ですよ!」


 セレフィナちゃんがぷんぷん怒りながら俺の前に出た。


「えっ、そ、その姿は……エルフの国のセレフィナ王女!? なぜこのような場所に!?」


「トウマ様に『呪毒』を治していただいたのです。私はもう、トウマ様のお嫁さんになるって決めたんですから!」


「お、お嫁ぇぇぇ!?!? 王女様が、しがない毒使い(失礼)の妻に!?」


 女騎士はキャパオーバーで目を白黒させている。どうやら彼女は王国の聖騎士団長・ヴィオレというらしい。偉い人なのに隠しきれないポンコツ臭。


「あ、あの、ヴィオレさん? 貴女、まだ身体が痺れているのではないですか?」


セレフィナちゃんに言われて、ヴィオレはハッと自分の身体を見た。


「うっ……た、確かに……。さっき戦っている時に、毒を吸ってしまったようで……指一本動かせん。」


「ほい、【万象解毒】」


俺はヴィオレのパッツパツな胸元(服が破けてるところ)に、ポンと手を触れた。


「はっ…あぁぁぁっ!?!? おっ…んおぉっ!、なんか、すごいのが入ってくるぅぅぅ!!!」


 ヴィオレがめちゃくちゃ淫らな悲鳴をあげてビクビクと震える。 俺の解毒パワーが気持ち良すぎたせいで、彼女の体内の毒は一瞬で浄化され、ついでに日頃の筋肉痛や肩こりまで全部治ってしまった。


「はぁ、はぁ……な、何だ今の快感は……。身体の奥が…とても熱い……」


  ヴィオレは顔を真っ赤に染め、潤んだ瞳で俺をじっと見つめてくる。やがてもじもじしながら、破れた服の胸元を隠すようにして立ち上がった。


「あ、あの……トウマ殿、私を…貴方の奴隷にしてください……!私は貴方のあの『毒』がないと、もう生きていけない身体にされてしまいました……!」


「いや、誤解を生む言い方はやめて?」


 こうして、ポンコツ女騎士のヴィオレも、あっさりと俺のハーレム(仮)に加入したのだった。


 一方その頃、元ギルド『聖なる光』では…


「おい! 武器のメンテナンス用の毒消しがねえぞ!」

「あいつがいないから、誰も作れません!」

「クソッ、剣がサビて使い物にならん! Aランクのウサギに負けたぞ!」


 なんか元ギルドがどんどん落ちぶれてるらしいけど、左右からエルフ王女と巨乳女騎士に腕を組まれて、両手に花状態の俺には、まーーーったく関係のない話だった。


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