第28話 エルフ王女との至高の儀式
「トウマ様……、トウマ様……っ!」
伝説の厄災――【万死の疫病王】が消え去り、最高級の宮殿のように美しくリフォームされた古城の最深部。
セレフィナちゃんは俺の胸に顔を埋めたまま、その細い身体を微かに震わせていた。衣服越しに伝わる彼女の体温は驚くほど熱く、高鳴る鼓動が俺の胸にまで直接響いてくる。
「怖かっただろ、セレフィナちゃん。でももう大丈夫。」
愛おしげに彼女の黄金の髪を撫でると、セレフィナちゃんは潤んだ瞳をゆっくりと持ち上げ、首を左右に振った。
「いいえ……、いいえ、トウマ様。恐怖など、とうに消え去りましたわ。私はただ……あなたという方の圧倒的な偉大さに、そして、私を守ってくださったその優しさに、胸の奥が張り裂けそうなのです……っ」
彼女の白い肌は、戦いの興奮と俺への狂おしいほどの愛着で、ほんのりと美しい桜色に染まっていた。胸元で輝くブローチを愛おしそうに片手で包み込みながら、彼女は息を呑むほど艶やかな、熱い吐息を漏らす。
「ヴィオレやミィナが、トウマ様と二人きりでお出かけして、すっかり『大人の女性』になって戻ってきたあの日から……私は、自分がエルフの王女であることを呪うほど、やきもちを焼いていましたの。……トウマ様、お願いですわ。大役を果たした私に……至高のご褒美をくださいませ……!」
完璧だったエルフ王女の淑女の表情は完全に融解し、そこにあるのは、ただ愛されたいと願う一人の貪欲な少女の顔だった。
「セレフィナちゃん……。もちろん、俺の最高のパートナーだよ。」
微笑みながら彼女の細い腰を引き寄せる。
その瞬間、セレフィナちゃんは「あ……」と甘い声を漏らし、俺の首筋に自らの白い腕を深く絡め、自ら唇を重ねてきた。
他のみんながいない、二人きり。かつて世界を滅ぼしかけた古城の最深部は、今や二人だけの誰にも邪魔されない秘密の聖域へと変貌していた。
俺は【万象解毒】の力を循環させ、彼女の心に澱んでいた「焦燥」や「嫉妬」といった不快な概念を優しく解毒していく。それと同時に、俺の底なしの魔力をセレフィナちゃんの身体の奥深くへとたっぷりと注ぎ込む。
エルフの正統なる血脈が、俺の圧倒的な魔力と交わり、極上の悦びとともに歓喜に震える。
「んぅ……っ、トウマ、様……! すごい、です……身体の中が、トウマ様でいっぱいに……ぁっ!」
窓ひとつないはずの最深部に心地よい春の風が吹き抜ける。二人の甘い交わりを優しく祝福するように、きらきらとした光の粒子がいつまでも舞い踊っていた。
数十分後。
宮殿のふかふかの長椅子の上で、セレフィナちゃんは俺の腕枕の中で、すっかり腰を抜かして幸せそうにとろけた表情を浮かべていた。端正なエルフの耳を小さくピクピクと震わせ、未だに身体の奥に残る極上の余韻に浸っている。
「ふふ……、これで私も、名実ともにトウマ様の『特別』になれましたわ……。」
彼女は俺の指先に自身の指を絡め、愛おしそうに何度も口づけを落とす。
「さあ、セレフィナちゃん。身体は大丈夫かい? 完全に解決したことだし、みんなの待つ別荘へ帰ろうか。」
「はい……トウマ様。ですが、本当に足に力が入りませんの。……ヴィオレたちの気持ちが、今なら痛いほど分かりますわ。」
セレフィナちゃんは顔を真っ赤にしながらも、嬉しそうにおねだりすると、愛おしいエルフの王女を横抱き――お姫様抱っこで軽々と抱え上げ、古城を後にした。
世界を救う旅路は、美少女たちとの絆をどこまでも甘く、深く紡ぎながら、これからも進んでいく。
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